UbuntuのGUIアプリ
「WSL」を利用し、Windows上でUbuntuのGUIアプリを動かしてみます。以前紹介した通り、現状「WSL」自身はUbuntuのGUIアプリをサポートしていません。
UbuntuのGUIアプリを動作させるには最低でもXウィンドウシステムが必要になります。
Windows向けにXウィンドウシステムを実装したソフトウェアがあるため、そのソフトウェアを利用してUbuntuのGUIアプリを動かしてみます。
結果から言うと・・・
一部のアプリが動作しますが、実用に耐えません。またアプリが動作したとしても、操作しているうちにクラッシュするケースが多く、常用には向いていません。
今後状況が変わる可能性もありますが、現状はお勧めできません。
UbuntuのGUIアプリを動かすまでの手順
UbuntuのGUIアプリを動かすまでの手順です。1.VcXsrvのインストール
まずXウィンドウシステムをインストールします。Windows向けのXウィンドウシステムの実装はいくつかありますが、ここでは「VcXsrv」をインストールします。
「VcXsrv」は「VcXsrv Windows X Server」からダウンロードしてください。
今回ダウンロードしたファイルは、「vcxsrv-64.1.18.1.1.installer.exe」です。
ダウンロードしたファイルをダブルクリックし、インストーラーを起動して「VcXsrv」をインストールします。
特に設定を変更せず、そのままインストールすれば良いです。
2.VcXsrvの起動
インストールが完了したら、「VcXsrv」を起動します。以上でXウィンドウシステムの準備は完了です。
3.GUIアプリの起動準備
「Bash」を起動し、以下のコマンドを実行します。
export DISPLAY=:0
後はアプリを起動するだけです。
gedit
Ubuntuのデフォルトのテキストエディターである「gedit」です。日本語の言語パッケージ、フォント、ロケール設定を行えば、以下のように日本語のUIで起動することもできます。
ただしIMEは動作しませんでした。
クリップボードから貼り付けは可能です。
Synaptic
GUIのパッケージ管理アプリといえば、「Synaptic」です。試しに「leafpad」をインストールしてみます。
パッケージのインストールが行われます。
インストールした「leafpad」を起動してみました。
参考
- Now You Can Run Linux GUI Apps On Windows 10 Using Bash
- Developers Are Running Linux GUI Apps In Windows 10 Using Bash
- FYI you can run GUI Linux apps from bash