Linux Mint 18 Cinnamon Editionの使用上の注意事項やヒント
「Linux Mint 18 Cinnamon Edition」の使用上の注意事項やヒントの紹介です。アプリの画面がディスプレイに収まらない時は
インストーラーなどアプリの画面がディスプレイに収まらない時は、「Alt」キーを押しならがアプリの画面をドラッグ&ドロップしてください。アプリの画面を移動することができます。
マルチメディアコーデックをオフラインでインストールするには
マルチメディアコーデックをオフラインでインストールするには、以下の方法で事前にパッケージをダウンロードしておきます。1.Linux Mint 18の起動
インターネットに接続されているPCで「Linux Mint 18」をライブメディアから起動します。2.アーカイブファイルの作成
「端末」から以下のコマンドを実行し、マルチメディアコーデックのパッケージを含んだアーカイブファイルを作成します。
apt download mint-meta-codecs
「mint-meta-codecs.tgz」が作成されるので、このファイルをUSBメモリーなど適当な場所に保存しておきます。
3.PCの起動
マルチメディアコーデックをインストールしたいPCを起動します。インターネットに接続されている必要はありません。
「2.」でダウンロードしたアーカイブファイルを展開し、「./install.sh」を実行します。
もしくは展開したフォルダー内で端末から以下のコマンドを実行します。
sudo dpkg -i *.deb
以上で完了です。
PAEをサポートしていないCPUで起動するには
Pentium Mなど公式にPAEをサポートしていないCPUで「Linux Mint 18」を起動するには、ブートメニューで「Start Linux Mint with PAE forced」を選択してください。DRMで保護されたFlashを見るには
DRMで保護されたFlashを見るには、以下の方法に従ってください。Linux Mintが起動時にフリーズした時は
GPUによっては、オープンソースのドライバーによるサポートが不十分です。「Linux Mint」が起動時にフリーズする場合は、起動オプションに「nomodeset」を指定して「Linux Mint」を起動してください。
1.BIOSでライブメディアから「Linux Mint」を起動した場合
2.UEFIでライブメディアからLinux Mintを起動した場合
3.Linux Mintインストール後
「Linux Mint」インストール後に「nomodeset」を指定する場合は、「Shift」キーを押しっぱなしにして「Linux Mint」を起動し、ブートメニューを表示してから上記の操作を行ってください。
nVidiaのGPUを利用している場合
nVidiaのGPUを利用している場合、「Driver Manager」からnVidiaのプロプライエタリードライバーをインストールすることができます。プロプライエタリードライバーインストール後、PCを再起動してください。
起動オプションに「nomodeset」を指定する必要はありません。
GPUにOptimusを利用している場合
GPUにOptimusを利用している場合、nVidiaのプロプライエタリードライバーをインストールしPCを再起動した後、トレイアイコンから使用するGPUを切り替えられるようになります。それでもまだ起動しない場合は
上記の起動オプションを指定しても「Linux Mint」が起動しない場合は、以下のいずれかの内容を試してみてください。1.起動オプションの指定
起動オプションに「nomodeset」の代わりに「nouveau.noaccel=1」を指定して「Linux Mint」を起動します。2.Compatibility mode
ブートメニューの「Compatibility mode」を選択して「Linux Mint」を起動します。3.リカバリーモードを経由して起動
「Linux Mint」インストール後PC起動時にブートメニューを表示し、「Advanced Options」を選択後「Recovery mode」を選択します。リカバリーモードで「Linux Mint」が起動するので、リカバリーメニューで「resume」を選択して起動を続行します。
正しいバージョンを選択しよう
新しいバージョンの「Linux Mint」には、新しいバージョンのLinuxカーネルと新しいバージョンのドライバーが含まれています。従って新しいバージョンの「Linux Mint」は、多くのハードウェアと互換性があるということになります。
しかし時々、リグレッションによりハードウェアが動作しなくなるケースがあります。
もし最新バージョンの「Linux Mint」でハードウェアの問題に直面し、ハードウェアの問題を解決できない時は、以前のバージョンの「Linux Mint」を試してみてください。
以前のバージョンの「Linux Mint」でハードウェアの問題が解決した時は、そのバージョンの「Linux Mint」を使い続けるか、そのバージョンから新しいバージョンにアップグレードしてください。
ポイントアップグレードについて
「Linux Mint 17.2」から「Linux Mint 17.3」へのアップグレードなどポイントアップグレードでは、カーネル及びドライバーはアップグレードによる影響を受けません。そのためハードウェアサポートのリグレッションの危険性なしに、新しい機能を利用することができます。
新しいバックポートコンポーネント
以前の「Linux Mint」では、リポジトリーは3つのコンポーネントを持っており、それらのコンポーネントはデフォルトで有効になっていました。- main
- upstream
- import
「Linux Mint 18」では、上記に加え「backport」コンポーネントがデフォルトで有効になっています。
もし以前のバージョンの「Linux Mint」から新しいバージョンの「Linux Mint」へユーザーが手動でアップグレードする場合は、「backport」コンポーネントがAPTソースに追加されているか確認してください。
AMD Catalystドライバー(fglrx)
fglrxは「Linux Mint 18」が採用しているXorg 1.18と互換性がありません。fglrxはプロプライエタリーでありソースコードが公開されていません。
AMDはもはやXorg 1.18をサポートする気がなく、ユーザーにオープンソースのドライバーを利用するように案内しています。
GPUにAMDのGPUを利用している環境では、「Linux Mint 18」はGPUの種類に応じてオープンソースのドライバー(RadeonもしくはAMDGPU)を使用します。
オープンソースのドライバーは、デフォルトでインストールされています。
UEFIのサポート
「Linux Mint 18」はUEFIでの起動をサポートしており、UEFI環境にインストールすることができます。「Linux Mint」はMicrosoftによって認証されていませんしその必要はありません。
もしUEFIの設定でセキュアブートが有効になっている場合、セキュアブートをオフにしてください。
もしセキュアブートで「Linux Mint」を起動したい場合、ブートローダーにrEFIndを使用し、MOKで署名されたLinuxカーネルを使用してください。
既知の問題
既知の問題です。サウンドとマイクの問題
サウンドの出力やマイクの使用に問題が起きた場合は、「pavucontrol」をインストールしてください。「pavucontrol」をインストールすると、メニューに「PulseAudio Volume Control」が追加されます。
「PulseAudio Volume Control」を利用してサウンドの調整を行ってください。
LSBに依存するEpsonのドライバーとGoogle Earth
LSBパッケージが存在しないため、このパッケージに依存するEpsonのドライバーとGoogle Earthのインストールに失敗します。この問題はすでにUbuntuで報告されており、近いうちに問題が修正される予定です。
この問題の詳細や対応状況は、以下のバグレポートを参照してください。
Intel GPUでマウスカーソルが表示されない
Intel GPUを搭載したPCでユーザーの切り替えやPCをサスペンド及び復帰した後、マウスカーソルが表示されなくなります。この問題は既知の問題であり、アップストリームのバグレポートは以下を参照してください。
ASRockのSkylakeマザーボードでフリーズもしくはクラッシュする
ASRockのSkylakeマザーボードでフリーズもしくはクラッシュする問題があります。ディスク容量が一杯になるまで「/var/log/syslog」にカーネルのログが出力され続けます。
この問題に対処するには、以下のコマンドを実行して「/etc/rc.local」ファイルをrootで開きます。
gksu xed /etc/rc.local
以下の一文を記述してください。
echo 'disable' > /sys/firmware/acpi/interrupts/gpe6F
この問題の詳細は、以下を参考にしてください。
VLCでDVDドライブが見つからない時は
VLCでDVDドライブが見つからない時は、「メディア」メニューを開き「ディスクを開く」をクリックします。「ディスクデバイス」で「/dev/sr0」を指定してください。
もしくは適切なDVDドライブのデバイスファイルを指定してください。
KDEアプリに関する問題
「Okular」や「Gwenview」、「KStars」などKDEのアプリの使用に問題が発生した時は、以下のコマンド実行してパッケージをインストールしてください。
sudo apt install kdelibs-bin kdelibs5-data kdelibs5-plugins
パッケージインストール後ログインし直し、再度アプリで問題が発生するか確認してください。
その他の問題
「Linux Mint 18」は「Ubuntu 16.04」をベースにして開発されています。そのため「Ubuntu 16.04」で発生する問題が「Linux Mint 18」でも発生する可能性があります。
上記以外の既知の問題は、「Ubuntu 16.04」のリリースノートも参照してください。