.NET Core 1.1がリリースされました
2016年11月16日に「.NET Core 1.1」がリリースされました。「.NET Core」は汎用的な開発プラットフォームであり、GitHub上のコミュニティー及び「Microsoft」によって開発が行われているソフトウェアです。
クロスプラットフォームでオープンソース
「.NET Core」はクロスプラットフォームで提供されており、Windows、macOS、そしてLinuxで利用可能です。またオープンソースで開発されているプロジェクトであり、MIT及びApache 2ライセンスを採用しています。
.NET CoreがサポートしているUbuntuのバージョン
「.NET Core 1.1」がサポートしている「Ubuntu」のバージョンは、以下のバージョンです。- Ubuntu 14.04 64bit
- Ubuntu 16.04 64bit
- Ubuntu 16.10 64bit
「Ubuntu 32bit版」はサポートされていません。
他のOSのサポート状況については、以下を参照してください。
上記のサポート状況は、「.NET Core 1.0」のサポート状況です。
「.NET Core 1.1」では上記に加え、以下のOSがサポートされています。
- Fedora 24
- Linux Mint 18
- openSUSE 42.1
- Mac OS X 10.12
- Windows Server 2016
- Ubuntu 16.10
サポートしている開発言語
開発に利用できる言語は、「C#」と「F#」です。ドキュメント
「.NET Core」の利用や「.NET Core」を利用した開発など「.NET Core」に関する情報は以下を参照すると良いでしょう。.NET Coreのインストール方法
「.NET Core」のインストール方法は、以下を参考にしてください。- Red Hat Enterprise Linux 7
- Ubuntu 14.04, 16.04, 16.10 & Linux Mint 17
- Debian 8
- Fedora
- CentOS 7.1 & Oracle Linux 7.1
- openSUSE
Ubuntuに.NET Coreをインストールする
「Ubuntu」に「.NET Core」をインストールする方法です。ここでは例として、「Ubuntu 16.10 64bit版」に「.NET Core 1.1」をインストールします。
作業はすべて「端末」から行うため、事前に「端末」を起動しておきます。
注意
「.NET Core」は製品やサービスの改善のため、ユーザーの情報を収集し「Microsoft」にユーザーの情報を送信する可能性があります。収集される情報については、以下を参照してください。
1.リポジトリーの追加
以下のコマンドを実行し、リポジトリーを追加します。
sudo sh -c 'echo "deb [arch=amd64] https://apt-mo.trafficmanager.net/repos/dotnet-release/ yakkety main" > /etc/apt/sources.list.d/dotnetdev.list'
Ubuntu 16.04の場合
「Ubuntu 16.04」にインストールする場合、以下のコマンドを実行します。
sudo sh -c 'echo "deb [arch=amd64] https://apt-mo.trafficmanager.net/repos/dotnet-release/ xenial main" > /etc/apt/sources.list.d/dotnetdev.list'
Ubuntu 14.04の場合
「Ubuntu 14.04」にインストールする場合、以下のコマンドを実行します。
sudo sh -c 'echo "deb [arch=amd64] https://apt-mo.trafficmanager.net/repos/dotnet-release/ trusty main" > /etc/apt/sources.list.d/dotnetdev.list'
2.リポジトリー認証キーの追加
以下のコマンドを実行し、リポジトリーの認証キーを追加します。
sudo apt-key adv --keyserver hkp://keyserver.ubuntu.com:80 --recv-keys 417A0893
3.パッケージインデックスファイルの更新
以下のコマンドを実行し、パッケージインデックスファイルを更新します。
sudo apt-get update
4..NET Core SDKのインストール
以下のコマンドを実行し、「.NET Core SDK」 をインストールします。
sudo apt-get install -y dotnet-dev-1.0.0-preview2.1-003177
以下のようにインストールが完了します。
サンプルアプリを作る
試しに「Hello World!」と出力するサンプルアプリを作ってみます。開発言語は「C#」です。
事前にサンプリアプリを配置するフォルダーを生成し、現在の作業ディレクトリーをそのフォルダーに設定しておきます。
1.アプリの雛形の作成
以下のコマンドを実行し、「.NET Coreコンソールアプリケーション」の雛形を作成します。
dotnet new
2.生成されるファイル
以下のようにファイルが生成されます。「project.json」ファイルはプロジェクトの設定ファイルです。
「Program.cs」ファイルは「C#」で記述されたソースコードです。
「Program.cs」ファイルの中身は以下のようになっています。
3.依存関係のリストア
以下のコマンドを実行し、依存関係をリストアします。
dotnet restore
4.アプリの実行
以下のコマンドを実行し、アプリを実行します。
dotnet run
「Hello World!」と出力されました。
ソースコードを編集して日本語を出力することもできます。