VirtualBox 5.1.10がリリースされました
2016年11月21日に「VirtualBox 5.1.10」がリリースされました。VirtualBoxのアップデート
VirtualBoxのリポジトリーを利用している人は、「ソフトウェアの更新」で「VirtualBox 5.1.10」にアップデートできます。注意
「VirtualBox 5.1.10」にアップデートする時は、必ず事前に「VirtualBox」が起動していないことを確認してください。「VirtualBox」が起動している状態でアップデートを行うと、アップデートに失敗します。
VirtualBox拡張パックのインストール
「VirtualBox」アップデート後に「VirtualBox」を起動すると、VirtualBox拡張パックのインストールが促されます。VirtualBox拡張パックをインストールすると、USB 3.0ホストコントローラーの利用など、VirtualBoxで利用できる機能が増えます。
画面の案内に従い、VirtualBox拡張パックをインストールしておきます。
パスワードの入力が表示されたら、現在ログインしているユーザーのパスワードを入力してください。
VirtualBox拡張パックのインストールが促されない時は
VirtualBox拡張パックのインストールが促されない時は、「ファイル」メニューを開き「アップデートを確認」をクリックしてください。VirtualBox拡張パックのインストーラー削除
VirtualBox拡張パックインストール後、以下のようにVirtualBox拡張パックのインストーラーの削除画面が表示されます。一度インストールすればインストーラーは不要なので、「削除」ボタンをクリックして削除すると良いでしょう。
VirtualBoxのインストール
VirtualBoxを新規にインストールする場合は、「VirtualBox 5.1.0をインストールするには」を参考にしてください。Ubuntu 16.10を利用している場合
「Ubuntu 16.10」を利用している場合、「開発コード(略名)」が「yakkety」になるためコマンドの入力内容に注意してください。VirtualBox 5.1.10の変更点
「VirtualBox 5.1.10」の変更点は、「ChangeLog」を参考にしてください。今回のリリースはメンテナンスリリースなので、不具合の修正が主な変更点になります。
GUI
- 「USBフィルター詳細」画面で「リビジョン」を16進数で指定できるようになった(#15400)
- 押すキーの組み合わせによりクラッシュする問題を修正(Windowsホストのみ/#15719)
- ホストのディスクトップの利用可能領域の取得に関する問題の修正
- アクセスシビリティが有効な環境でクラッシュ及びフリーズしていた問題を修正
- スケールされていないHiDPI出力モードに関する問題の修正(#15707)
- プリントスクリーンに関するアクションを「入力」メニューに追加
- 「Guest Additions CDイメージの挿入」を最初の光学ドライブだけでなく、有効なすべての光学ドライブに挿入できないか試すように変更
API
- Solaris 11ゲスト向けに、デフォルトでRTCではなくUTCを使用するように変更
設定
- インターフェース名がないホストオンリーアダプターを含む¥仮想マシン設定ファイルを読み込む時に、制限を緩和するように変更
ストレージ
- VDIイメージサイズ変更時に起動できないイメージになってしまう問題を修正(#15983)
NAT
- Mac OS X及びWindowsで発生していたリグレッションの修正(#16084)
オーディオ
- VirtualBox 5.0.xのオーディオコーデックを使用することで発生していたVirtualBox 5.1.xのリグレッションの修正
VBoxManage
- storagectlコマンドに関するドキュメントの修正(#15971)
ビルドシステム
- デフォルトでPython 3を使用するVirtualBoxの構築するシステムに関する修正
Windowsホスト
- Windows 10 build 14971で発生する問題を修正(#16202)
Windows Guest Additions
- ゲストOSのユーザー名に特別な文字が使用されているとゲストサービスが起動しない問題を修正(#15982)
Solaris Guest Additions
- ゲストOSのSolarisがスピンロック状態下にあるときに、マウス通知のコールバックが実行される問題の修正
Linux
Linux Guest Additions
- Linux kernelモジュールのオーバーライドルールの修正
仮想マシンにUbuntu 16.10をインストール
ホスト「Ubuntu 16.10 64bit」 + 仮想マシン「Ubuntu 16.10 64bit」の環境に、「Guest Additions」をインストールして利用してみましたが、現状特に問題は起きていません。Unityも3Dアクセラレーションが有効な状態で動作しています。
Guest Additionsをインストールし、3Dアクセラレーションを有効にしておく
仮想マシンにUbuntuをインストールした後やVirtualBoxをアップデートした後は、忘れずに「Guest Additions」をインストールしておきましょう。「Guest Additions」のインストール状況は、「セッション情報」から確認できます。
また忘れずに、仮想マシンの設定で3Dアクセラレーションを有効にしておきましょう。