KDE Plasma 5.8のテスト版公開
「Kubuntu」の開発チームは現在「Kubuntu Backports Landing PPA」にて「KDE Plasma 5.8.4」のテスト版を公開しています。「KDE Plasma 5.8.4」は2016年11月22日リリースされた現在最新版の「KDE Plasma」です。
テストで問題がなければ、「Kubuntu」ユーザー(及びLinux Mintユーザー)向けに「KDE Plasma 5.8.4」が「Kubuntu Backports PPA」で提供されるようになります。
将来「Kubuntu」ユーザーは、より新しいバージョンである「KDE Plasma 5.8.4」を利用できるようになります。
アプリもバージョンアップする
「KDE Plasma 5.8.4」の提供と共に、2016年11月15日にリリースされた「KDE Frameworks 5.28」と、2016年7月12日にリリースされた「KDE Applications 16.04.3」も提供されます。従って「Dolphin」や「Konsole」、「Kate」といったアプリケーションもバージョンアップし、不具合の修正や新機能の実装の恩恵にあずかれます。
ただし「Kubuntu 16.10」では、すでに「KDE Applications 16.04.3」が採用されています。
特に「Kubuntu 16.04」ユーザーにとって嬉しいアップデートとなるでしょう。
Kubuntuの対象バージョン
「KDE Plasma 5.8.4」が利用できる「Kubuntu」のバージョンは、以下の2種類です。- Kubuntu 16.04
- Kubuntu 16.10
KDE Plasma 5.8.4をテストするには
テスト版の「KDE Plasma 5.8.4」をインストールする方法です。ここでは例として、「Kubuntu 16.10」に「KDE Plasma 5.8.4」をインストールしてみます。
「Kubuntu 16.10」では、以下のバージョンが採用されています。
1.PPAの追加
以下の「PPA」を追加します。すでにこの「PPA」を追加している場合は、この手順を飛ばしてください。
- ppa:kubuntu-ppa/backports-landing
「端末」からPPAを追加する場合は、以下のコマンドを実行します。
sudo add-apt-repository ppa:kubuntu-ppa/backports-landing
2.パッケージインデックスファイルの更新
以下のコマンドを実行し、パッケージインデックスファイルを更新します。
sudo apt update
3.パッケージのアップデート
以下のコマンドを実行し、パッケージをアップデートします。
sudo apt dist-upgrade
以下のようにパッケージのアップデート確認が表示されたら、「エンター」キーを押します。
4.PCの再起動
パッケージのアップデートが完了したら、アップデートを反映するため、PCを再起動します。5.バージョンの確認
「KInfocenter」を起動して、バージョンを確認します。上記のようになっていればOKです。
元に戻すには
元のバージョンに戻す方法です。1.ppa-purgeのインストール
「端末」から以下のコマンドを実行して、「ppa-purge」をインストールします。
sudo apt install ppa-purge
2.PPAの削除
以下のコマンドを実行し、PPAの削除及びパッケージのダウングレードを行います。
sudo ppa-purge ppa:kubuntu-ppa/backports-landing
以下のようにパッケージの操作内容の確認が表示されたら、「エンター」キーを押します。
3.PCの再起動
パッケージのダウングレードが完了したら、PCを再起動します。4.バージョンの確認
「KInfocenter」を起動して、バージョンを確認します。元のバージョンに戻っています。