Visual Studio Code 1.9リリース
2016年2月2日に「Visual Studio Code 1.9」がリリースされました。「Visual Studio Code」は主に開発者に向けた多機能なテキストエディターです。
変更点とリリースノート
変更点とリリースノートは、以下を参考にしてください。変更点をいくつかピックアップします。
1.ようこそ画面
ようこそ画面が実装され、最近使用したフォルダーや各種ドキュメントなど、様々なクイックリンクが利用できるようになりました。ようこそ画面は「ヘルプ」メニューの「Welcome」から呼び出すこともできます。
「Interface overview」では、ユーザーインターフェースの基本的な使い方を紹介します。
「Interactive Playground」では、もっと高度なエディターの利用方法をステップバイステップで紹介します。
2.ターミナルの改善
「統合ターミナル」がパフォーマンス を意識しつつ作り直され、約5倍程度高速化されました。カーソルスタイルの変更
「terminal.integrated.cursorStyle」設定でカーソルスタイルを変更できるようになりました。ワイドキャラクターのサポート
ワイドキャラクターは2倍の幅で描画されるようになりました。3.Hot Exitの設定追加
「Hot Exit」の機能が強化され、「files.hotExit」で以下の設定を行うように変更されました。設定 | 概要 |
---|---|
off | Hot Exitを無効にする |
onExit | VS Code終了時にHot Exitを有効にする |
onExitAndWindowClose | 「onExit」に加え、フォルダーウィンドウを閉じた時にもHot Exitを有効にする |
「onExitAndWindowClose」設定時、「Visual Studio Code」起動時にフォルダーウィンドウの復元は行いませんが、「"window.reopenFolders": "all"」と組み合わせると以前開いていたウィンドウを復元します。
4.Zenモードの設定項目追加
Zenモードの設定項目が追加されました。設定 | 概要 |
---|---|
zenMode.hideStatusBaroff | ステータスバーの表示切替 |
zenMode.hideTabs | タブの表示切替 |
zenMode.fullScreen | フルスクリーン表示の切り替え |
5.検索操作の改善
カーソルキーで次の検索結果及び前の検索結果に移動できるようになりました。また以下の設定で検索結果の移動に使用するキーを指定できます。
設定 | 概要 | デフォルト |
---|---|---|
search.action.focusNextSearchResult | 次の検索結果に移動 | F4 |
search.action.focusPreviousSearchResult | 前の検索結果に移動 | Shift + F4 |
6.タブの表示
水平パネルのタイトルバーに切り替え可能なタブが表示されるようになりました。7.タブのコンテキストメニューに項目追加
タブのコンテキストメニューにパスのコピー等の項目が追加されました。8.タブの閉じるボタンの制御
「workbench.editor.tabCloseButton」設定でタブの閉じるボタンの表示位置や表示・非表示を切り替えられるようになりました。これに伴い「workbench.editor.showTabCloseButton」設定は削除されました。
9.ウィンドウの再利用設定
新しいファイルやフォルダーを開く時、既存のウィンドウで開くか新規ウィンドウで開くか制御できるようになりました。以下の設定で制御できます。
- window.openFilesInNewWindow
- window.openFoldersInNewWindow
10.ウィンドウ位置やサイズの制御
以下の設定でウィンドウ位置やサイズを制御できるようになりました。- window.newWindowDimensions
11.メニューバーの表示設定
以下の設定でメニューバーの表示を切り替えられるようになりました。- window.menuBarVisibility
12.まとめて保存
エディターをまとめて閉じる時に、変更されているファイルをまとめて保存できるようになりました。13.出力のスクロールロック
「OUTPUT」ペインでスクロールロックを利用できるようになりました。インストールとアップデート
「Visual Studio Code」のインストールは、以下を参考にしてください。以前のバージョンからのアップグレード方法も、インストール手順と同じです。