Build 15025の変更点
2017年2月2日にリリースされた「Build 15025」の「WSL」に関する変更点です。リリースノート
変更点の詳細は、リリースノートを参照してください。機能の追加や改善
「Build 15025」で行われた機能の追加や改善です。リリースノートに記述されていない機能の改善も行われています。
1.eventfd2システムコールの改善
「eventfd2」システムコールにて、「EFD_SEMAPHORE」フラグが実装されました。これにより改善する問題は、以下を参照してください。
2./proc/[pid]/net/ipv6_routeの実装
「/proc/[pid]/net/ipv6_route」が実装されました。これにより改善する問題は、以下を参照してください。
3.Signal-driven I/Oのサポート
UNIXストリームソケットにてSignal-driven I/Oがサポートされました。これにより改善する問題は、以下を参照してください。
4.recvmmsgシステムコールのサポート
「recvmmsg」システムコールが実装されました。これにより改善する問題は、以下を参照してください。
5./proc/version_signatureの実装
「/proc/version_signature」が実装されました。6.DrvFSのパフォーマンス改善
「DrvFS」のパフォーマンスが改善されました。不具合の修正
「Build 15025」で行われた機能の追加や改善です。リリースノートに記述されていない不具合の修正も行われています。
1.grep 2.27が動作しない問題を修正
grep 2.27が動作しない問題が修正されました。これにより改善する問題は、以下を参照してください。
2.epoll_waitの不具合修正
「epoll_wait」が待機しない問題が修正されました。これにより改善する問題は、以下を参照してください。
3.teeシステムコールの修正
指定された両ファイルディスクリプターが同じパイプを指している時、エラーを返すように修正されました。4.SO_PEERCRED利用時の動作修正
UNIXソケットにて「SO_PEERCRED」を利用時に正しい動作を行うように修正されました。5.tkillの不正なパラメーター指定時の動作修正
「tkill」システムコールの不正なパラメーター検出処理が修正されました。6.Ruby I/Oブロッキングの修正
Ruby I/Oブロッキングに関するちょっとした問題が修正されました。7.recvmsgの修正
「recvmsg」でinetソケットに「MSG_DONTWAIT」フラグを利用した時、「EINVAL」エラーを返すように修正されました。システムコール
「Build 15025」で行われたシステムコールに関する変更です。以下のシステムコールが新たにサポートされました。
- recvmmsg
すべてのパラメーターとの組み合わせが現時点でサポートされているとは限りません。
システムコールの実装状況
システムコールの実装状況は、以下のようになっています。Linux Test Projectのテスト結果
「Linux Test Project(LTP)」は、「Linux Kernel」やカーネルに関連した機能の信頼性、頑健性、安定性のテストを行うテストスイートを開発しているプロジェクトです。「WSL」は「Linux Kernel」相当の機能を提供するソフトウェアであり、「Linux Test Project」で「WSL」のテストを行った結果が公開されています。
- テストに合格した項目数:732(前回:714)
- テストに失敗した項目数:255(前回:249)