Build 15031の変更点
2017年2月9日にリリースされた「Build 15031」の「WSL」に関する変更点です。リリースノート
変更点の詳細は、リリースノートを参照してください。機能の追加や改善
「Build 15031」で行われた機能の追加や改善です。リリースノートに記述されていない機能の改善も行われています。
1.完全なコマンドラインの情報を返すようになった
WSLプロセスの完全なコマンドラインの情報を返すようになりました。これにより改善する問題は、以下を参照してください。
2.スレッドの終了通知
WSLは「ptrace」を通じてスレッドの終了を報告するようになりました。これにより改善する問題は、以下を参照してください。
3.EFD_SEMAPHOREのサポート
「eventfd」で「EFD_SEMAPHORE」がサポートされました。これにより改善する問題は、以下を参照してください。
不具合の修正
「Build 15031」で行われた機能の追加や改善です。リリースノートに記述されていない不具合の修正も行われています。
1.timeの不具合修正
散発的に誤った動作を行う不具合を修正しました。2.*SIGPROCMASKシステムコールの修正
「*SIGPROCMASK」システムコールがシグナルマスクを破壊する不具合を修正しました。3.ptyがフリーズする問題の修正
大量のtmux I/Oが発生した後、ptyがフリーズする問題を修正しました。これにより改善する問題は、以下を参照してください。
4.タイムアウト検証処理の修正
「futex」「semtimedop」「ppoll」「sigtimedwait」「itimer」「timer_create」など多くのシステムコールでタイムアウト検証処理が修正されました。Linux Test Projectのテスト結果
「Linux Test Project(LTP)」は、「Linux Kernel」やカーネルに関連した機能の信頼性、頑健性、安定性のテストを行うテストスイートを開発しているプロジェクトです。「WSL」は「Linux Kernel」相当の機能を提供するソフトウェアであり、「Linux Test Project」で「WSL」のテストを行った結果が公開されています。
- テストに合格した項目数:737(前回:732)
- テストに失敗した項目数:255(前回:255)