Ubuntu on WindowsでHaskell
「Build 14986」以降、「Ubuntu on Windows」で「Haskell(ハスケル)」が利用できるようになりました。Haskell
「Haskell」は、人気のあるパワフルな関数型プログラミング言語です。今まで「Haskell」は、アニバーサリーアップデートや「Build 14986」より前のビルドで提供される「WSL」では利用できませんでした。
これは動作に必要な「timer_create」システムコールが「WSL」で実装されていなかったためです。
しかし「Build 14986」以降「timer_create」システムコールがサポートされ、「Haskell」及びElm、Cabal、Pandoc、Agdaといった様々なツールが動作するようになりました。
「Haskell」や「Haskell」向けの多くの開発ツールは、Windows向けにも提供されており、Windowsでも利用可能です。
しかしいくつかのパッケージやアドオンはLinuxを要求するものがあり、もしそれらのツールを利用したいなら「Ubuntu on Windows」で利用すると良いでしょう。
Haskellでプログラミング
「Haskell」でプログラミングを行う基本的な例の紹介です。1.GHCのインストール
Haskell用のコンパイラーである「GHC(The Glorious Glasgow Haskell Compilation system)」をインストールします。以下のコマンドを実行します。
sudo apt install ghc
2.ソースコードの作成
以下のソースコードを作成します。main = putStrLn "Haskellへようこそ!"
「nano」でも「vim」でも好きなエディターを利用してください。
ここでは例として「nano」を利用しました。
3.ビルド
「2.」で作成したソースコードをコンパイルし、ビルドを実行します。以下のコマンドを実行します。
ghc hello.hs -o hello
4.バイナリーの情報
生成されたバイナリーを調べてみると、以下のようにELF形式のバイナリーが生成されています。
file hello
5.バイナリーの実行
生成されたバイナリーを実行すると、以下のように出力されます。
./hello