Debian 9.0でUEFIセキュアブートのサポートが見送られるかも
「UEFI」は「BIOS」に変わる新しい仕組みです。「UEFI」には署名に合致したブートローダーのみ起動できるようにする仕組みがあり、この仕組みのことを「セキュアブート」と言います。
さて現在「Debian」では、次のメジャーバージョンである「Debian 9(開発コード:Stretch)」の開発が行われており、リリースに向けて作業が行われています。
「Debian 9.0」ではセキュアブートのサポートに向けた作業が行われており、Microsoftにブートローダー(shim)を署名してもらい、対応作業が行われています。
しかしリソース不足により、UEFIセキュアブートのサポートが見送られる可能性が出てきました。
- Bits from the Release Team: release update
- Debian 9.0 "Stretch" Might Not Have UEFI Secure Boot Support
最近行われたチームミーティングにて、Debian 9.0でサポートするセキュアブートは、もはやDebian 9.0のリリースを妨げるものではないと確信した。
おそらく、明言はできないが、Debian 9.0でセキュアブートのサポートは行われないだろう。
多くのユーザーや開発者がこの決定にがっかりするだろう。
しかしボランティアによるチームがセキュアブートのサポート作業に割ける時間は限られており、性急な開発は不具合が入り込むリスクがある。
我々はバランスを取りながら開発を行う必要がある。
もしセキュアブートのサポートが「Debian 9.0」で行われなかった場合、ポイントリリース(Debian 9.x)でサポートされる可能性があるとのことです。