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Mirの新たな希望

以前紹介したように、「Mir」を採用する「Ubuntu Touch」と「Unity 8」が無くなり、IoTの分野で「Mir」は継続していくことになりました。



「Ubuntu Touch」と「Unity 8」は「Canonical」の手を離れますが、保守や開発を行っていくコミュニティーが現れ、今後はコミュニティー主体で開発が継続されていくことになるでしょう。

そのコミュニティーとは、「Yunit(unity8orgから改名)」と「UBports」です。


さて「Mir」の開発者であるAlan Griffiths氏が、「Mir」の新たな可能性や希望について語っています。


UBportsがしばらくはMirを利用するとのアナウンスを読んだ。
彼らはMirの保守を避け、Waylandコンポジターへの移行を計画しているようだ。

その一方でMirへの投資をIoT分野で継続的に行っていくとのMark Shuttleworth氏によるアナウンスも目にした。

これは興味深い可能性をもたらす。
libwaylandを直接利用しているクライアントをMirがサポートできない明確で技術的な理由はないということだ。
これを確かめるために調査が必要だろう。

プロトコルベースのWaylandならABIの非互換の問題も改善できるし、MirがWaylandクライアントに対応すれば、多くのコミュニティーにとってツールキットのメンテナンスや開発がより簡単になるだろう。

もしこの対応をMirに行うようCanonicalを説得できたなら、そしてもしくは、あるいは、プロジェクト内でメンテナンスできたなら、関心を持ってくれる人はいるだろうか?

もしくはそんな未来に手を貸そうとしてくれる人はいるだろうか?

長年「Mir」の開発に携わってきた開発者だからこそ、「Mir」をIoT分野だけで終わらせたくない、継続させたいという思いを抱くのは自然なことです。

しかも「Mir」は、デスクトップユーザーに提供できるあともう一歩のところまで来ていました。
「Mir」の開発計画では、2017年中にユーザーに提供できる安定版「Mir」がリリースされる予定でした。

非常に無念だったと思います。

さて「Mir」上で「Wayland」クライアント(Waylandに対応したアプリ)を動かすということは、「Wayland」クライアントから見たら「Wayland」上で動作しているかのように見えます。

そもそも「Wayland」クライアントは「Wayland」が提供する機能内で動作することになるので、「Mir」だけが持つ利点をどこまで利用できるのかは不明です。

それならば「Wayland」でいいよね?という話になりかねません。
「Mir」だからこその利点が具体的に必要なのかな、と思います。


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