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現在のUbuntu 17.10の開発方針

「Unity」は、現在「Ubuntu Desktop」が採用しているデスクトップ環境です。


これが次期バージョンの「Ubuntu 17.10」で「GNOME Shell」に変わります。


UnityユーザーをスームズにGNOME Shellへ移行させたい

「Ubuntu Desktop」で「Unity」が採用されて約6年が経過しました。
デスクトップ環境の変更により、今までの使い方や作法が大きく変わります。

長らく「Unity」を利用してきたユーザーにとってデスクトップ環境の変更は、戸惑いや混乱など負担を感じる場面があるでしょう。

さてUbuntu Desktopチームによる「GNOME」の移行に向けた開発方針が紹介されています。


GNOME Shellのちょっとしたカスタマイズを検討

Ubuntu Desktopチームに所属するCanonicalのKen VanDine氏が「GNOME」環境のカスタマイズ方針について、大きなカスタマイズは計画していないが、ユーザーが新しい環境に馴染みやすくするため、ちょっとしたカスタマイズを考えているとのことです。

ただし「Unity」固有の機能であるHUDやグローバルメニューは、現時点で検討対象に含まれていません。
そのためこれらの機能が必要なユーザーは、代替手段を探す必要があるでしょう。

見た目(テーマ)の変更について

同様に見た目(テーマ)の変更については、「Ubuntu 17.10」で新しいテーマやアイコンは導入しない予定だが、「Ubuntu 18.04」で新しいテーマやアイコンが導入される可能性があるとのことです。

現在開発チームは、「Ambiance」テーマの「CDS(Client-side decoration)」対応作業を行っており、アプリに適用されている「CDS」を無効化するパッチが「Ubuntu 17.10」で削除される予定です。

CDSとは

「CDS」とは、アプリのウィンドウのタイトルバーを無くし、タイトルバーの代わりにボタンなどを配置したバーを表示するデザインや仕組みのことです。

「GTK+」が提供している機能です。


ウィンドウのタイトルバーのスペースを有効活用できます。
タイトルバーが無くなっても、タイトルバー相当の機能を「Client Side Decoration」側で提供するため、ウィンドウの移動等の操作が可能です。

アプリの独自カスタマイズは最小限に

「Ubuntu」は「GNOME」のコンポーネントやコアアプリケーションを採用しています。

これらのコンポーネントやアプリは、「Unity」環境に合うように、あるいは既存ユーザーの利便性を確保するために、「Ubuntu」独自のパッチがあてられているものがあります。

このようなパッチは可能な限り削除し、なるべくアップストリームのアプリケーションを採用するとのことです。

また将来このようなパッチが必要にならないように、アップストリームと連携して作業していくとのことです。

デフォルトでインストールするアプリ群の決定はこれから

デフォルトでどのアプリケーションをインストールするのかはまだ未決であり、今後行われるミーティングで決めるとのことです。

GNOMEのバージョンはいくつになるのか

「Ubuntu 17.10」で採用する「GNOME」のバージョンに関しても、まだ決まっていません。

しかし各「Ubuntu」のリリースでは、最新安定版の「GNOME」を採用していきたいとのことです。
ですので「Ubuntu 17.10」では、「GNOME 3.26」を採用したいとのことです。

「Ubuntu 17.10」は、2017年10月19日にリリースが予定されています。
一方「GNOME 3.26」は、2017年9月13日にリリースが予定されています。

GNOME Waylandセッションの採用

デフォルトでは、 「Ubuntu 17.10」にてデフォルトで「GNOME Waylandセッション」が採用される予定です。


次期LTSである「Ubuntu 18.04」のリリース前に 「Ubuntu 17.10」で「GNOME Waylandセッション」を採用し、「GNOME Waylandセッション」で起きる問題を解決し、LTSへ繫ぎたいとのことです。

ただし「Ubuntu 17.10」のリリースに近い時期に、「GNOME Waylandセッション」をデフォルトにするかどうか最終判断が行われる予定です。

GNOMEパッケージはレビュー中

「GNOME Shell」など「GNOME」環境で使われるパッケージ群はuniverseにいるため、これらのパッケージをmainに配置するための作業が行われています。

現在これらのパッケージはレビュー中であり、問題なくレビューを通過しmainに配置されれば、現在開発中の「Ubuntu 17.10」のデスクトップ環境が「Unity」から「GNOME」に切り替わる予定です。

パフォーマンスや互換性の調査

「GNOME Shell」のパフォーマンスに関し、十分なパフォーマンスが出ており速くなったと報告しているユーザーもいれば、遅くなったと報告しているユーザーもいます。

開発チームはパフォーマンスのプロファイリングを行い、パフォーマンスの調査を行っています。
またHiDPIの調査にも人員を割り振っています。

Ubuntu 17.04からUbuntu 17.10へアップグレードしたらUnityはどうなるのか

「Ubuntu 17.04」から「Ubuntu 17.10」へアップグレードした場合、「GNOME Shell」のインストールが行われ、GNOMEセッションがログイン時のオプションとして提供されます。

また「Unity」は、アップグレード後もインストールされたままになる予定です。


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