Ubuntu 16.04がWindowsストアに登場
ついに「Ubuntu 16.04」がWindowsストアに登場しました。Windowsストアの「Ubuntu」のページは、以下からアクセスできます。
Windowsストアから「Ubuntu」を検索するのも良いでしょう。
現状Windows Insider buildsを利用しているユーザーのみ、Windowsストアから「Ubuntu」をインストールできます。
また対応しているビルドは、「Build 16215」以降です。
Windows 10 Fall Creators Update以降誰でも利用可能に
「Windows 10 Fall Creators Update」以降、誰でも利用可能になる予定です。とはいえ64bit版のみが対象など、システム要件は別途確認してください。
Windowsストアの利点
従来「Ubuntu」のインストールは、「bash.exe」の起動や「lxrun.exe」を実行することで「Ubuntu」のインストールを行っていました。これからはWindowsストア経由で「Ubuntu」や他のLinuxディストリビューションがインストールできるようになります。
Windowsストア経由のインストールでは、以下の利点が得られます。
1.高速で安定したダウンロード
Windowsストアでは、高度なブロックベースのダウンロードメカニズムを採用しており、ソフトウェアのダウンロードサイズを軽減し、高速で安定したダウンロードを実現しています。2.サイドバイサイドでディストリビューションをインストール可能
「WSL」は、サイドバイサイド(他に影響を与えず独立した環境)で複数のディストリビューションを同時にインストールできるよう、改良されました。Windowsストア経由でLinuxディストリビューションをインストールすれば、複数のディストリビューションをそれぞれの環境で共存してインストールできます。
3.複数のディストリビューションを同時に実行可能
複数のディストリビューションを同時にインストールできるだけでなく、複数のディストリビューションを同時に実行できます。もうすぐopenSUSEとFedoraが利用可能に
現在開発チームは、「openSUSE」と「Fedora」をWindowsストアで利用できるようにするため、対応作業を行っています。近々この作業が完了する予定です。
来週か再来週に登場予定
来週か再来週には、Windowsストアから「openSUSE」と「Fedora」を利用できるようになる予定です。FAQ
FAQのコーナーです。1.すでにUbuntuをインストール済みだけど、WindowsストアからUbuntuや他のディストリビューションをインストールしたらどうなるの?
多くのユーザーがこの状況だと思います。既存の「Ubuntu」とは別に、新たな環境で「Ubuntu」や各ディストリビューションがインストールされます。
それぞれのディストリビューションは個別の環境にインストールされますが、同時にそれぞれのディストリビューションを実行することができます。
2.既存のディストリビューションを使い続けたほうがいいの?それともWindowsストアから新規にインストールしたディストリビューションに移行したほうがいいの?
既存のディストリビューションをそのまま継続して利用することも可能です。しかし Windowsストアから新規にインストールしたディストリビューションに移行することをお勧めします。
既存のディストリビューションは、いつの日か非推奨となるためです。
3.どうやってWindowsストアからインストールしたUbuntuを起動するの?
スタートメニューから起動できます。インストールした各ディストリビューションごとに起動用のアイテムがスタートメニューに作成されるので、そのアイテムをクリックしてください。
コマンドラインから起動する場合は、ディストリビューションの名称を入力して実行してください。
例えば「Ubuntu」を起動する場合、コマンドプロンプトや「PowerShell」から「ubuntu」を実行してください。
ただし将来、コマンド名称にディストリビューションのバージョンが後ろに付く可能性があります。
4.既存のディストリビューションはどうやってアンインストールするの?
重要なファイルのバックアップを作成した後、コマンドプロンプトや「PowerShell」から、以下のコマンドを実行してください。バックアップは、「/mnt/c/tmp/WSL-backup」など、「DrvFS」上(つまりWindowsのボリューム内)に作成してください。
lxrun /uninstall