Ryzen CPU環境でセグメンテーション違反が発生する現象をAMDが把握
「Phoronix」は今朝AMDと連絡を取り、AMDがセグメンテーション違反が発生する現象を再現し、本件に影響を受ける顧客と協力して作業しているとの内容を確認しました。セグメンテーション違反が発生する現象及び、AMDは現象を再現した内容は、以下を参照してください。
AMDのエンジニアは、この問題は非常に複雑であり、Linux上での特定の作業負荷(ワークロード)でのみ発生するパフォーマンスマージナリティ問題(performance marginality problem)であると述べました。
この問題は、FreeBSDのような他のUnixライクなOSも影響を受ける可能性があり、現在この複雑な問題に対しテストが行われています。
そしてこの問題は、最近話題にあがったRyzenが原因で発生するFreeBSDのガードページ問題とは関係しないとのことです。
Ryzen+ Linux環境においてAMDは、特に多くの並列コンパイルワークロード時に、この問題が発生することを発見しました。
ほとんどのLinuxユーザーは、そのようなワークロードをryzen-testやkill-ryzenのようなスクリプトを意図的に実行しない限り、頻繁に同じ状況になることはないでしょう。
AMD EPYCやAMD Ryzen Threadripperには影響しない
AMDは、この問題がAMD EPYCやAMD Ryzen Threadripperには影響しないことを確認しました。「Phoronix」ではAMD EPYCとAMD Ryzen Threadripper環境でテストを行うとのことです。
またAMDの分析により、セグメンテーション違反の問題は、特定のマザーボードベンダーなどに限定されない問題であることが分かりました。
本現象に該当するならAMD Customer Careに連絡を
本現象に該当するならAMD Customer Careに連絡し、対応してもらうことが可能です。パフォーマンスマージナリティ問題?
会話した相手がマーケティング部門の担当者であり、パフォーマンスマージナリティ問題という表現を使い続けたとのことです。結局話を聞いていて問題の根本的な原因や説明は、100%明らかにならなかったとのことです。