Ubuntu Desktop週刊ニュースレター(2017/8/11)
「Ubuntu Desktop」の週一ミーティングの要約と、「Ubuntu Desktop」ユーザー及び開発者の多くが関心を持つであろう情報が紹介されています。前回のUbuntu Desktop週刊ニュースレターは、以下を参照してください。
いくつか内容をピックアップします。
GUADECでUbuntu 17.10の方針が明らかに
2017年8月の第一週で開催されたGUADEC(GNOMEカンファレンス)にて、「Ubuntu 17.10」の方針について議論が行われました。その中で以下の方針が明らかになっています。
この内容は以前紹介していますので、以下を参照してください。
- デスクトップ上に常に表示可能なドックを追加予定
- Ubuntuの伝統的なテーマやフォントを採用・タイトルバーボタンを右に
- デフォルトのセッションがWaylandセッションに
- ピュアなGNOMEをあなたに・GNOMEセッションの提供
GNOME Shell
上記で示された方針に基づき、「GNOME Shell」の変更に向けた準備が行われています。「GNOME Shell」の変更作業は、数週間程度で完了する予定です。
GNOME Shell Ubuntuセッションは、上記で示された方針に従い、デスクトップのデザインが数日中に変更される予定です。
またこれによりどのように動作が変わるのか、Didier氏が今週ブログで一連の記事を投稿する予定です。
GNOMEセッション
「GNOME Shell」の変更作業に伴い、「GNOMEセッション」も併せて登場する予定です。「GNOMEセッション」については、以下を参照してください。
今週末にリリースされるUbuntu Desktop週刊ニュースレターで、より詳しい情報が紹介される予定です。
電源オフオプションの復活
電源ボタンを押した時の挙動を指定する電源オフオプションが復活しました。このオプションは、「GNOME Control Center 3.25.90」で利用可能になります。
動画再生時の負荷軽減
ハードウェアアクセラレーションによる動画再生をデフォルトでサポートするための作業が引き続き行われています。Intelの「Haswell」CPUでテストが行われ、ハードウェアアクセラレーションにより動画再生時の負荷軽減が確認されています。
このテストは「Ubuntu 17.10」にインストールした「Chromium 60」で、ハードウェアアクセラレーションを有効にし、動画再生を行った時のCPUの負荷を調べたものです。
画像のCPU使用率の左側のグラフは、ハードウェアアクセラレーションを無効にして動画を再生した時の負荷の状況を表しています。
同様に右側のグラフは、ハードウェアアクセラレーションを有効にして動画を再生した時の負荷の状況を表しています。
VA API(ハードウェアアクセラレーション)利用時、約50%ほどCPUの負荷が軽減されていることが分かります。
ネットワーク接続性チェック
ネットワーク接続性チェック(Network Connectivity Checker)の有効・無効を切り替えられるようにするパッチが、現在アップストリームでレビューされています。また有効・無効を切り替えるオプションが、「設定(gnome-control-center)」の「プライバシー」に追加されます。
このパッチはアップストリームで受け入れられる前に、近々「Ubuntu」で導入される予定です。
その後アップストリームでこのパッチが受け入れられれば、「Ubuntu」からこのパッチを削除する予定です。
ネットワーク接続性チェックについては、以下を参照してください。
RhythmboxでAlternate Toolbarプラグインが含まれる
「Rhythmbox」は「Ubuntu」で採用されているデフォルトのミュージックプレーヤーです。「Ubuntu 17.10」の「Rhythmbox」では、「Alternate Toolbar」プラグインがデフォルトで含まれるようになります。
「Alternate Toolbar」プラグインを有効にすると、「Rhythmbox」のUIが整理されたレイアウトになります。