UbuntuセッションとGNOMEセッションのアップデート
2017年8月15日にGNOMEセッションがアップデートされ、よりGNOMEに沿うデザインになりました。GNOMEセッション
Vanilla GNOMEとは、アップストリームのGNOMEのことです。独自の手を加えていないアップストリームのソフトウェアのことをVanilla(バニラ)と表現します。
アップデートにより、以下の内容が変更されています。
- アイコンテーマとGTK+テーマ
- デフォルトのアイコンサイズが大幅に大きくなった
- デフォルトでデスクトップ上にアイコンを表示しなくなった
- ウィンドウコントロールのボタンは閉じるボタンのみが右側に配置された
またUbuntuセッションとは、以下の点が異なっています。
- GNOMEソフトウェア起動時にようこそ画面を表示する
- ファイル選択ダイアログは、推奨されるフォルダーではなく、常に現在のフォルダーを開く
- Rhythmboxや電源設定など一部のアプリで採用しているデフォルトのプラグイン
Vanilla GNOMEに沿うように様々な設定がリセットされています。
その他相違点については、以下も参照してください。
GNOMEセッションでは、「XDG_CURRENT_DESKTOP=GNOME」環境変数が設定されます。
Ubuntuセッション
Ubuntuセッションでは、ウィンドウコントロールの配置位置が右側に変更されました。また現在デスクトップ上にボリューム等様々なアイコンが表示されていますが、将来的にゴミ箱アイコンのみが表示されるようになります。
これは提供予定のドックにゴミ箱を含めることが困難なためです。
Ubuntuセッションでは、「XDG_CURRENT_DESKTOP=ubuntu:GNOME」環境変数が設定されます。
Unityセッション
Unityセッションは、デスクトップ環境である「Unity」を採用したセッションです。つまり現在の「Ubuntu」と同じ環境です。
以前のバージョンから「Ubuntu 17.10」へアップグレードすると、その環境にはUnityセッションがインストールされたままになります。
デフォルトのセッションはUbuntuセッションですが、Unityセッションが自動的に削除されることはありません。
またクリーンインストールした「Ubuntu 17.10」に、Unityセッションはインストールされません。
Unityセッションをインストールするには
もしクリーンインストールした「Ubuntu 17.10」でUnityセッションをインストールしたい場合は、「unity」パッケージをインストールします。
sudo apt install unity
「unity」パッケージインストール後、ログイン画面から「Unity」を選択すれば、Unityセッションを利用できます。
Unityセッションでは、「XDG_CURRENT_DESKTOP=Unity:Unity7:ubuntu」環境変数が設定されます。