バッテリーアイコンが潰れて表示される
非HiDPIディスプレイでは、バッテリーアイコンが横に潰れて表示されます。一見正しく見えますが、このアイコンは横長のアイコンであり、本来は横長に表示されるはずです。
しかし「GNOME Shell」では正方形のアイコンを表示するようになっており、結果横方向にアイコンが潰れて(縮小されて)表示されています。
さてこの問題にどう対処したのか、その内容が以下で紹介されています。
もし今現在「Ubuntu」を利用しておりバッテリーアイコンを表示しているなら、見比べてみると良いでしょう。
このバッテリーアイコンは「ubuntu-mono」アイコンテーマが提供しているアイコンですが、「GNOME Shell」とは互換性がありません。
Unity側の修正
Ubuntuセッション用とUnityセッション用で「ubuntu-mono」アイコンテーマを簡単に分割することはできず、また「ubuntu-mono」アイコンテーマには、Ubuntuセッションで使用する様々なアプリケーションに対応したデフォルトのモノクロームアイコンが含まれています。この状況に対応するため、Unityで利用するバッテリーアイコンには、アイコンのファイル名に「unity-」プリフィックスを付けるように修正されました。
またこれに伴い「indicator-power」は、そのアイコンを優先的に読み込みむように修正されました。
つまり、Ubuntuセッションでは「GNOME」のバッテリーアイコンが表示されるようになります。
Ubuntu MATEとも互換性あり
「indicator-power」は「Ubuntu MATE」でも利用されており、「Ubuntu MATE」独自のアイコンテーマと組み合わせて使用されています。本件修正後も後方互換性を確保してあり、引き続き「Ubuntu MATE」でも利用可能です。
修正後のバッテリーアイコン
修正により、Ubuntuセッション及びGNOMEセッションでは、GNOMEのデフォルトのバッテリーアイコンが表示されるようになりました。Unityセッションでは、従来通り今までと同じバッテリーアイコンが表示されます。
些細な問題だが重要な修正
バッテリーアイコンが潰れて表示されると言っても、ユーザーは十分に認識できる形状であり、些細な問題に思えるかもしれません。しかし開発チームはこのような些細な問題であっても、細部に注意を払うことは大切なことであり、開発チームが持つ非常に重要な価値であると考えています。