Build 16257のWSLに関する変更点
2017年8月2日にリリースされた「Build 16257」の「WSL」に関する変更点の紹介です。リリースノート
変更点の詳細は、リリースノートを参照してください。WSLの機能の改善や変更
「WSL」に関する機能の改善や変更です。1.prlimit64システムコールの実装
「prlimit64」システムコールが実装されました。2.ulimit -nのサポート
ulimit -n(setrlimit RLIMIT_NOFILE)がサポートされました。これにより改善する問題は、以下を参照してください。
3.MSG_MOREのスタブ実装
TCPソケット向けにMSG_MOREのスタブ実装が行われました。これにより改善する問題は、以下を参照してください。
WSLの不具合修正
「WSL」に関する不具合の修正です。1.AT_EXECFNの修正
AT_EXECFN指定時の振る舞いが修正されました。これにより改善する問題は、以下を参照してください。
2.コピー&ペーストの動作修正
コンソール及びtty上でコピー&ペースト実行時、文字が正常にペーストできない問題が修正されました。これにより改善する問題は、以下を参照してください。
3.tcgetpgrpの修正
tcgetpgrp(TIOCPGRP)の振る舞いが修正されました。これにより改善する問題は、以下を参照してください。
4.lseekの修正
LxFs内でlseekがディレクトリーをrewindする振る舞いが修正されました。これにより改善する問題は、以下を参照してください。
5./dev/ptmxがロックされる問題の修正
高負荷の後/dev/ptmxがロックされる問題が修正されました。これにより改善する問題は、以下を参照してください。
コンソールの機能の改善や変更
コンソールに関する機能の改善や変更です。1.カラースキームの刷新
カラースキーム(配色)が新しくなりました。詳細は、以下を参照してください。
コンソールの不具合修正
コンソールに関する不具合の修正です。1.水平線や下線が不正に描画される問題の修正
水平線や下線が不正に描画される問題が修正されました。これにより改善する問題は、以下を参照してください。
2.プロセスの列挙順の修正
プロセスの列挙順が修正されました。これにより改善する問題は、以下を参照してください。
システムコール
以下のシステムコールが新たにサポートされました。- prlimit64
すべてのパラメーターとの組み合わせが現時点でサポートされているとは限りません。
システムコールの実装状況
システムコールの実装状況は、以下のようになっています。Linux Test Projectのテスト結果
「Linux Test Project(LTP)」は、「Linux Kernel」やカーネルに関連した機能の信頼性、頑健性、安定性のテストを行うテストスイートを開発しているプロジェクトです。「WSL」は「Linux Kernel」相当の機能を提供するソフトウェアであり、「Linux Test Project」で「WSL」のテストを行った結果が公開されています。
- テストに合格した項目数:768(前回:768)
- テストに失敗した項目数:244(前回:244)
- テストをスキップした項目数:96
「Build 16251」から変更ありません。