Ubuntu Desktop週刊ニュースレター
「Ubuntu Desktop」ユーザー及び開発者の多くが関心を持つであろう情報が紹介されています。約1ヶ月ぶりのニュースレターですね。
いくつか内容をピックアップします。
Ubuntu 17.10のリリース完了
「Ubuntu 17.10」のリリースが終わりましたが、そこで「Ubuntu 17.10」の作業は終わりではありません。今後は「Ubuntu 17.10」のサポート期間が終わるまで、セキュリティーアップデートのリリースなどメンテナンス作業が行われます。
今週開発チームは「Ubuntu 17.10」でやり残した作業を行い、アップデートしたパッケージのリリース作業(SRU)を行いました。
不具合の修正
以下の不具合が修正されました。すでにアップデートがリリースされた修正もあります。
GNOMEシェル拡張がクラッシュする不具合
GNOMEオンラインアカウントがクラッシュする不具合
プリンターインジケーターがクラッシュする不具合
Mutterでメモリーリークする不具合の修正
その他不具合の修正
- サスペンドからの復帰時、QtアプリがAppIndicatorsに表示されなくなる不具合の修正
- ドックの設定パネルがクラッシュする不具合の修正
改良作業
以下のソフトウェアの改良作業が行われました。XWaylandクラッシュ時、コアダンプを生成するパッチの作成
GNOME Shell パネルのフォントレンダリングの改善
サンドボックス化されたアプリのサポートをMutterに追加
Ubuntu 18.04の開発始まる
「Ubuntu 18.04」の開発が始まりました。「Ubuntu 18.04」の開発コードは「Bionic Beaver」です。
「Ubuntu 18.04」では「Linux Kernel 4.15」の採用が検討されています。
「Ubuntu 18.04」のリリースは、2018年4月26日を予定しています。
Ubuntu 18.04はLTS版
「Ubuntu 18.04」はLTS版になります。つまり5年間のサポート期間が提供される長期サポート版になります。
そのため開発チームは、安定性と信頼性に重きをおいて開発を行います。
いくつか新機能も搭載されたとしても、安定性と信頼性を損なうような変化は起きないでしょう。
基本的に安定性と信頼性に影響のある変化は、「Ubuntu 17.10」のような通常リリース版で行われます。
言い換えれば通常リリース版は、次のLTS版に対する布石となります。
来週「Ubuntu 18.04」に関するもっと具体的な情報が提供される予定です。