KDE Plasma 5.11の変更点の紹介
以前紹介したように、「Kubuntu 17.10」で「KDE Plasma 5.11」が利用できるようになりました。「KDE Plasma 5.11」のリリースノートから、「KDE Plasma 5.11」の変更点を見てみましょう。
システム設定画面のデザイン刷新
システム設定画面のデザインが変わりました。従来は各設定項目を表すアイコンが横に並ぶデザインでしたが、「KDE Plasma 5.11」ではアイコンが縦に並ぶ形式に変わりました。
設定の中身及びそのデザイン自体は、従来のデザインを踏襲しています。
「GNOME」も似たようなデザインに変更されましたが、このデザインが今のトレンドなのでしょうか。
操作性が向上し使いやすくなりましたね。
従来のデザインも利用可能
従来のデザインに切り替えることも可能です。もちろんツリービュー形式も利用可能です。
通知履歴のサポート
通知履歴がサポートされ、通知が履歴に保存されるようになりました。後から履歴を確認し、見逃した通知内容を確認できます。
タスクマネージャーの改善
タスクマネージャーの改善点です。ジャンプリストアクションのサポート
タスクマネージャーウィジェットがジャンプリストアクションをサポートしました。タスクマネージャーから各アプリが提供する機能に直接アクセスできます。
アクセスできる機能は、アプリやアプリの状態により変化します。
オーディオインジケーターのサポート
サウンドを再生中のアプリに、オーディオアイコンが表示されるようになりました。暗号化ファイルの利用が簡単に
「Plasma Vault」により、ファイルの暗号化が簡単に利用できるようになりました。「Plasma Vault」に関しては以前紹介していますので、以下を参考にしてください。
アプリケーションランチャーの改善
アプリケーションランチャーでは、アプリの検索結果画面で、各アプリの編集や削除を行えるようになりました。各アプリを右クリックすれば上記のようにメニューが表示され、アプリに対する操作が可能です。
お気に入りの改善
お気に入りが1つもない時は、サイドバーが非表示になりスリムなデザインに変化します。またアクティビティーごとに異なるお気に入りを登録できるようになりました。
お気に入りのアプリはすべてのアプリメニューで共有しているため、ランチャーを変更してもお気入りの内容が失われることはありません。
フォルダービューの改善
フォルダービューは「Ctrl+A」など他のアプリでよく利用される多くのショートカットキーをサポートしました。またアイコンは、可視領域全体に均一に並ぶようになりました。
これにより画面の右端及び下端の余計なギャップを避けるようになりました。
パフォーマンスの改善
起動にかかる時間が短縮され、パフォーマンスが向上し、ディスクへのアクセスも少なくなりました。Waylandのサポート改善
「Wayland」のサポート改善も行われています。スケーリングの自動調整
「Wayland」コンポジターである「KWin」は、画面のピクセル密度(PPI)に応じて自動的にスケーリングを調整するようになりました。この調整は、画面ごとに独立して行われます。
例えば高解像度のディスプレイを持つノートPCを通常の解像度の外部モニターに接続している場合、それぞれのディスプレイごとにスケーリングの調整を自動的に行います。
マルチディスプレイを利用しているユーザーのユーザー体験に大きく寄与する改善です。
HiDPIに対応していないアプリ
HiDPIに対応していないアプリでは、UIの中身を大きく崩さないようにアップスケーリングされます。Xwayland互換レイヤー
Xwayland互換レイヤーは、「Wayland」に対応していないアプリを起動するのに使用される仕組みです。Xwayland互換レイヤーは必要な時のみ起動するよう修正が行われており、将来セキュリティーの向上やメモリー使用量などリソースの低減に結びつける予定です。
ConsoleKit2の採用
Waylandセッションのセットアップでは、「logind」の代わりに「ConsoleKit2」が利用yできるようになりました。これによりサポートするプラットフォームを拡大することができます。