新しいMirのPPA
「Mir」のビルド及びリリースサービスを「Launchpad」から「Travis」へ移行する作業が行われています。この過程で「Mir」のPPA構成が見直され、開発版の「Mir」を提供する「ppa:mir-team/staging」が「ppa:mir-team/dev」に置き換わりました。
関連ソフトウェアの提供
「Mir」のPPAでは利便性のため、「Mir」に関連するソフトウェアも一緒に提供されています。ただし「Ubuntu」のバージョンにより、提供される関連ソフトウェアは異なります。
「Ubuntu 17.04」向けでは、「unity8-desktop-session」を最新の「Mir」で利用できるように、「qtmir」と「unity-system-compositor」が提供されます。
「Ubuntu 16.04」向けでは、「Ubuntu Core」で使用される「qtubuntu」が提供されます。
リリース版PPA
「ppa:mir-team/release」では、様々な目的での使用に推奨するリリース版の「Mir」を提供します。本PPAを導入するには、以下のコマンドを実行します。
sudo add-apt-repository ppa:mir-team/release
本PPAを削除するには、以下のコマンドを実行します。
sudo ppa-purge mir-team/release
リリース候補版PPA
「ppa:mir-team/rc」では、リリース候補版の「Mir」を提供します。リリース候補版は、リリース1つ手前のバージョンです。
本PPAを導入するには、以下のコマンドを実行します。
sudo add-apt-repository ppa:mir-team/rc
本PPAを削除するには、以下のコマンドを実行します。
sudo ppa-purge mir-team/rc
開発版PPA
「ppa:mir-team/dev」では、開発版の「Mir」を提供します。プルリクエストが取り込まれるごとに最新の開発コードを含む「Mir」が提供されます。
本PPAを導入するには、以下のコマンドを実行します。
sudo add-apt-repository ppa:mir-team/dev
本PPAを削除するには、以下のコマンドを実行します。
sudo ppa-purge mir-team/dev
Mirのアーキテクチャー概要
以下で「Mir」のアーキテクチャーが図で紹介されています。現在は「Mir」クライアントアプリもサポートしていますが、「Wayland」クライアントアプリのサポート(Waylandサポート)が完遂した暁には、「Mir」クライアントアプリのサポートは段階的に廃止される可能性があります。
今週のMir(2017/11/24)
今週(先週)「Mir」で行われた作業の紹介です。Fedoraサポート改善
Fedoraサポート改善作業が行われました。PPA構成の見直し
上記で紹介したように、「Mir」のPPA構成が見直されました。masterブランチへのpush毎にビルドが行われ、成果物が「ppa:mir-team/dev」にアップロードされています。