CanonicalがGNOME Foundation Advisory Boardのメンバーに
「Canonical」が「GNOME Foundation Advisory Board」のメンバーになりました。端的に言えば、「Canonical」が「GNOME」のスポンサーになりました。
つまり「GNOME」を資金面で援助し、またマネージャーやエンジニアによる開発面の支援を行うことになります。
GNOME Foundation Advisory Board
「GNOME Foundation Advisory Board」のメンバーはあくまでアドバイザリーであるため、GNOME財団に対する意思決定権はありません。しかし「GNOME」の方針や計画に対し助言を行うなど、「GNOME」により近い立場で活動できるようになります。
「GNOME Foundation Advisory Board」のメンバーには、マーケティングやフィードバック、ユーザビリティテストやパフォーマンステストなど、「GNOME」に改善をもたらす活動が期待されます。
「GNOME Foundation Advisory Board」のメンバーには、「Debian」や「SUSE」、「Google」や「RedHat」、「Linux Foundation」に「Free Software Foundation」など他の企業や組織も参加しています。
CanonicalがGNOME Foundation Advisory Boardのメンバーになった理由
「Canonical」が「GNOME Foundation Advisory Board」のメンバーになった理由は明白ですね。「Ubuntu 17.10」にてデスクトップ環境が「Unity」から「GNOME」ヘ変わりました。
そのため今まで以上に「Ubuntu」は、「GNOME」の方針や計画に大きな影響を受けることになります。
当然「Ubuntu」の開発チームは「GNOME」の方針や計画に大きな関心を寄せることになります。
「GNOME」の将来は「Ubuntu」の将来でもあり、「Ubuntu」が「GNOME」の将来にもっと深く関わっていく最善の方法は、「GNOME Foundation Advisory Board」のメンバーになることである、との判断に至りました。
「GNOME」が目指す方針の理解を深め、と同時にユーザーが必要とするニーズをフィードバックし、そしてそれらを共有していきます。
GNOMEがCanonicalの参加を歓迎
一方「GNOME」では、「Canonical」が「GNOME Foundation Advisory Board」のメンバーになることを歓迎しています。「Ubuntu」は最も人気のあるGNU/Linuxディストリビューションであり、数百万のユーザーが日々利用するOSである。
「Canonical」が「GNOME Foundation Advisory Board」のメンバーになったことをアナウンスでき、嬉しく思う。