Linux kernelの脆弱性
2018年1月29日、情報漏洩の脆弱性に対応した「Linux kernel」がリリースされました。Ubuntu Security Notice
Ubuntu Security Notice |
CVE | 影響を受ける バージョン |
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USN-3549-1 | CVE-2017-5715 CVE-2017-5753 |
Ubuntu 16.04 LTS |
Ubuntu Security Notice一覧
CVE-2017-5715(Spectre Variant 2)の対応について
「CVE-2017-5715(Spectre Variant 2)」の影響を完全に軽減するには、この脆弱性に対応したCPUのマイクロコードやファームウェアのアップデートが必要になります。また仮想環境では、ハイパーバイザーにアップデートが必要になります。
「i386」及び「amd64」アーキテクチャーでは、 「Linux kernel」による影響の軽減を有効にするには、「IBRS」と「IBPB」機能が必要になります。
「Ubuntu」では「Intel」や「AMD」と連携し、「IBRS」と「IBPB」機能を実装したマイクロコードのアップデートのリリースに向けて作業を行っています。
もしそれ以外のベンダーのCPUを利用している場合、ファームウェアのアップデートに関しサポートに連絡を取ってください。
QEMU
「Ubuntu」はアップストリームの「QEMU」と連携し、セルフホスティング型の仮想環境を利用しているユーザー向けに脆弱性に対応したアップデートを将来リリースする予定です。クラウド環境
クラウド環境を利用しているユーザーは、クラウドプロバイダーのサポートに連絡を取り、新しいCPUの機能が仮想マシンに公開されているか確認してください。Meltdown及びSpectreの対応状況
「Ubuntu」の対応状況を追跡するには、以下を参照してください。サポートが終了したUbuntuの利用は危険
サポートが終了した「Ubuntu」にセキュリティーアップデートは提供されません。サポートが終了した「Ubuntu」は利用しないでください。
すぐにアップデートを
上記の問題に対応した「Linux kernel」がリリースされています。「ソフトウェアの更新」を起動して、「Linux kernel」のアップデートを行ってください。
忘れずにPCの再起動を
アップデートが完了したら、忘れずにPCを再起動しましょう。アップデートしただけではアップデートが反映されないため、注意してください。