Build 17107のWSLに関する変更点
2018年2月23日にリリースされた「Build 17107」の「WSL」に関する変更の紹介です。WSLとは
「WSL」は、「Windows」上でLinuxバイナリーを動作させるための仕組みです。「Windows」上で「Ubuntu」や「openSUSE」などLinux環境を構築し、「Windows」からLinuxの実行ファイルを利用することができます。
「WSL」及びLinuxディストリビューションのインストール方法は、以下を参照してください。
- WindowsストアからUbuntuをインストールするには
- WindowsストアからopenSUSE Leap 42をインストールするには
- WindowsストアからSUSE Linux Enterprise Server 12をインストールするには
- Windows Server 2016にUbuntuをインストールするには
リリースノート
変更点の詳細は、リリースノートを参照してください。今回コンソールに関する変更点はありません。
WSLの機能の改善や変更
「WSL」に関する機能の改善や変更です。1.TCSETSFとTCSETSWのサポート
マスターPTYのエンドポイントで「TCSETSF」と「TCSETSW」がサポートされました。これにより改善する問題は、以下を参照してください。
2.Linuxファイルシステムのアップグレード時にメッセージを表示
「Build 17093」より前のビルドから、それ以降のBuildにアップグレードした後、ディストリビューションの初回起動時にLinuxファイルシステム(ディレクトリー)をアップグレードする必要があります。この処理は自動的に行われますが、この時にメッセージを表示するように変更されました。
WSLの不具合修正
「WSL」に関する不具合の修正です。1.プロセスを同時に複数実行するとEINVALが発生する不具合の修正
「WSL」と「Windows」間で、プロセスを同時に複数実行すると「EINVAL」がランダムに発生する不具合が修正されました。これにより改善する問題は、以下を参照してください。