Xreaderの改良
デフォルトのドキュメントビューワーである「Xreader」の改良が行われました。「Xreader」は、PDFファイルを開く時に良く利用されるアプリです。
改良点
改良点は以下の通りです。- 設定画面の追加
- ツールバーに履歴ボタンと拡大ボタンを追加
- サムネイルのサイズが変更可能に
- サムネイルのサイズをドキュメントごとに記憶
- アノテーション(注釈)の削除が可能に
- ePubドキュメントの保存が可能に
- スムーズスクロールのサポート改善
- 様々な不具合の修正
- デスクトップのプライバシー設定で最近使用したドキュメントの記録が有効であれば、最近使用したドキュメントの一覧表示が可能に
最大ボリュームの値を定義可能に
「Cinnamon」では、サウンドボリュームの最大出力の値を定義できるようになりました。今までサウンドアプレットやマルチメディアキーでは、0%から100%の間でボリュームを設定していました。
また「設定」の「サウンド」では、ボリュームの最大出力を100%を超えて150%まで設定できました。
新しい設定画面の追加
次期バージョンの「Cinnamon」ではこの挙動が変更されます。「設定」の「サウンド」にボリュームの最大出力の値を設定する画面が追加されました。
サウンドアプレットやマルチメディアキー及びサウンド設定では、0%から設定した最大出力値の間でボリュームを調整できるようになります。
音声出力が小さいノートPCで100%を超える最大出力値を設定しておけば、従来通りの操作で今までより大きい出力を得られるようになります。
逆に最大出力値を100%未満に設定することもできます。
大きな出力に対応していないスピーカーを利用する時に100%未満に設定すれば、普段の操作で起きていた音割れを避けることができるでしょう。
Mesonビルドシステム
現在以下の4つのプロジェクトで「Meson」ビルドシステムを採用しています。- xapps
- nemo
- cinnamon-desktop
- xplayer-plparser
「Meson」は「Autotools」と比較して非常に高速でメンテナンスが容易であり、開発チームは「Meson」に非常に良い手応えを感じています。
「Meson」のおかげでビルドに注力する時間を削減でき、その分より多くの時間をプロジェクトそのものの注力に割けるようになりました。
将来的に開発チームが抱えているすべてのプロジェクトが「Meson」に移行するかもしれません。