ログイン時の初期セットアップを行う
「Ubuntu 18.04」では、ユーザーが初めてログインした時に初期セットアップを行います。初期セットアップでは、「Linux kernel」のライブパッチサービスの設定と、インストール情報の送信可否について設定を行います。
ここでは初期セットアップの内容を紹介します。
画面上部の左右にある「前へ」「次へ」ボタンをクリックすれば、前/次のページへ移動できます。
1.ライブパッチサービスの設定
まずライブパッチサービスの設定を行います。ライブパッチサービスとは
ライブパッチサービスは「Linux kernel」のある特定の脆弱性に対し、PCを再起動することなく修正を適用するサービスです。ライブパッチサービスは「Canonical」が提供するサービスであり、無料と有償の2種類があります。
無料で利用する場合、3台のPCまで無料で本サービスを利用することができます。
ライブパッチサービスについては、以下を参考にしてください。
- Canonical、Linux Kernelのライブパッチサービス提供開始・3台のPCまで無料でサービスを利用できる
- Canonical Livepatch Serviceを無料で利用するには
- Ubuntu 14.04でもLinux Kernelのライブパッチサービスが利用可能に
また本サービスを利用するには、シングルサインオンアカウントが必要です。
必須ではない
ライブパッチサービスの利用は必須ではないため、利用しなくても問題ありません。「ソフトウェアの更新」から「Linux kernel」をアップデートしPCを再起動すれば、すべてのセキュリティーアップデートが適用されます。
1-1.ライブパッチサービスのアカウント設定
「Livepatchをセットアップ」ボタンをクリックすると、以下の画面が表示されます。1-2.すでにアカウントを持っている場合
すでにシングルサインオンアカウントを持っている場合、「Ubuntu シングルサインオンアカウントを持っている」を選択してください。シングルサインオンアカウントの「メールアドレス」と「パスワード」を入力し、画面右上の「接続」ボタンをクリックします。
アカウントの認証に成功すれば、ライブパッチサービスが有効になります。
1-3.シングルサインオンアカウントを持っていない場合
シングルサインオンアカウントを持っていない場合、「アカウントを登録する」を選択し、画面右上の「接続」ボタンをクリックします。ブラウザーが起動し、以下のようにシングルサインオンアカウントの登録画面が表示されるので、アカウントの登録を行います。
Please type your email/Your email address
シングルサインオンアカウントで利用するメールアドレスを入力します。これはすでにユーザーが持っている任意のメールアドレスになります。
I am a new Ubuntu One user
シングルサインオンアカウントを新規作成する選択肢です。これを選択してください。
Your full name
シングルサインオンアカウントで使用するユーザーの名称を入力します。Username
シングルサインオンアカウントで使用するユーザーIDを入力します。Password with at least 8 characters
シングルサインオンアカウントのパスワードを入力します。8文字以上のパスワードを入力します。
I have read and accept the Ubuntu One terms of service
サービスの利用規約に同意し、チェックをオンにします。Retype password
確認のため、パスワードをもう一度入力します。Create account
シングルサインオンアカウントを作成します。2.インストール情報の送信可否
「Ubuntu」では、開発の取り組みをユーザーの期待に効果的に注力させるため、インストール情報の収集を行っています。提供するシステム情報
「Show the First Report」ボタンをクリックすると、送信する情報の内容が表示されます。この情報にはPCのハードウェア情報と、どのようにインストールを行ったのかを示す情報が含まれています。
{ "Version": "18.04", "OEM": { "Vendor": "innotek GmbH", "Product": "VirtualBox" }, "BIOS": { "Vendor": "innotek GmbH", "Version": "VirtualBox" }, "CPU": [ { "Vendor": "GenuineIntel", "Family": "6", "Model": "42", "Stepping": "7" } ], "Arch": "amd64", "RAM": 1.5, "Partitions": [ 102.6, 0.1 ], "Screens": [ { "Resolution": "1280x888", "Frequency": "59.96" } ], "Autologin": false, "LivePatch": false, "Session": { "DE": "ubuntu:GNOME", "Name": "ubuntu", "Type": "x11" }, "Timezone": "Asia/Tokyo", "Install": { "Media": "Ubuntu 18.04 LTS \"Bionic Beaver\" - Release amd64 (20180426)", "Type": "GTK", "PartitionMethod": "manual", "DownloadUpdates": true, "Language": "ja", "Minimal": false, "RestrictedAddons": true, "Stages": { "0": "language", "2": "language", "39": "console_setup", "58": "prepare", "83": "partman", "96": "partman", "97": "partman", "202": "partman", "283": "partman", "343": "partman", "344": "partman", "376": "partman", "387": "start_install", "404": "timezone", "458": "usersetup", "513": "user_done", "1291": "done" } } }
可能ならば協力を
個人を特定する情報は含まれていませんし、開発の取り組みの効果を最大化するため、可能であれば情報の提供に協力すると良いでしょう。情報を提供するなら、「はい、システム情報をCanonicalに送信します。」を選択します。
情報の提供を拒否するなら、「いいえ、送信しません。」を選択します。
3.設定完了
以上で設定完了です。画面右上の「完了」ボタンをクリックすれば、初期セットアップは完了です。
また「今すぐ”ソフトウェア”を開く」ボタンをクリックすれば、アプリの検索やインストールを行う「ソフトウェア」が起動します。