デスクトップ向けUnity 8の開発作業とその近況
デスクトップ向け「Unity 8」の開発作業とその近況の紹介です。1.GDMやLightDMのサポート
「GDM」及び「LightDM」はディスプレイマネージャーです。ユーザーが直接触れる画面は、ログイン画面でしょうか。
さて「Unity 8」が「GDM」及び「LightDM」との組み合わせで「Mir」が無くても動作できるように、「Unity 8」の修正作業が行われています。
2.QtMirからQtWaylandへ
「QtMir」は従来の「Mir」をサポートするための「Qt」向けライブラリーです。ご存知の通り「Mir」は方針を変更し、現在は「Wayland」コンポジターを目指し開発が行われています。
一方「QtWayland」は「Wayland」をサポートするための「Qt」向けライブラリーです。
「Unity 8」は主要ツールキットに「Qt」を採用したソフトウェアであり、「QtMir」を利用しているアプリケーション群を「QtWayland」へ移行する作業が行われています。
3.XMirからXWaylandへ
「XMir」は「Mir」上でXアプリケーションを動作させるための仕組みです。「XWayland」は「Wayland」上でXアプリケーションを動作させるための仕組みです。
「XMir」から「XWayland」への移行作業も計画されています。
4.Mir Wayland Platform driverの開発
「Mir」の開発者が「Mir Wayland Platform driver」の開発を行っています。「Mir Wayland Platform driver」は、「Wayland」サーバー上で「Mir」サーバーを動作させるためのツールです。
ソースコードは以下で管理されています。
5.Ubuntu TouchとUnity 8の優先順位
「UBports」では、「Ubuntu Touch」の開発と「Unity 8」の開発を行っています。これら2つのプロジェクトは並行して開発作業が行われていますが、「Ubuntu Touch」の開発が優先されています。