Mirニュースレター(2018/5/11)
今週行われた「Mir」の開発作業の紹介です。logindのサポート作業
以前紹介したように引き続き「logind」のサポート作業が行われており、テストを行える段階まできました。まだソースコードのクリーンアップや多くのテストが必要ですが、ほとんどの実装はテストが可能な状態です。
「logind」のサポート作業が完遂すれば、「Mir」は既存のデスクトップアーキテクチャーに沿うように統合できるようになります。
つまり「GDM」といったディスプレイマネージャー(ログインマネージャー)から、他のデスクトップ環境のように「MirAL」や「EGMDE」ベースのシェルを起動できるようになります。
Waylandのサポート作業
引き続き「Wayland」のサポート作業が行われています。「Wayland」のサポート作業は一朝一夕で終わる作業ではありませんが、着実に前に進んでいます。
以下の不具合の修正が行われました。
- ExternalInputDeviceHub::remove_observer() hangs
- Ensure ExternalInputDeviceHub::remove_observer() synchronizes memory across threads
- Don't hold a lock while potentially destroying an object that uses it.
- A WlAbstractMirWindow can be destructed before the corresponding BasicSurfaceEventSink
- Disconnect a sink when its target window is destroyed
また「X11」 をサポートするための「XWayland」のサポート作業も継続して行われています。