VirtualBox 5.2.12がリリースされました
2018年5月9日に「VirtualBox 5.2.12」がリリースされました。リリース情報
今回のリリースはメンテナンスリリースなので、不具合の修正が主な変更点になります。- 変更点:Changelog for VirtualBox 5.2
- ダウンロード:Download VirtualBox
- マニュアル:Documentation
いくつか変更点をピックアップします。
1.シリアルでデータ送信時にデータが破損する不具合の修正
シリアルでデータを送信する時に、データが破損する不具合が修正されました。2.ビデオキャプチャーの不具合修正
ビデオキャプチャーの開始・停止時に発生し得る不具合が修正されました。3.Linux kernel 4.17のサポート改善(ホスト)
「Linux kernel 4.17」のサポートが改善されました。4.Linux kernel 4.16のサポート改善(ゲスト)
「Linux kernel 4.16」及び「RHEL 7.5」のサポートが改善されました。これにより以下の不具合が修正されました。
- Guest Additions won't build in Fedora 28 (Kernel 4.16.1) -> fixed after (not in) 5.2.10
- VBox Linux Additions wont compile on Red Hat 7.5 -> fixed after (not in) 5.2.10
5.3Dアクセラレーションの不具合修正
Linuxゲストの3Dアクセラレーションの不具合が修正されました。VirtualBoxのアップデート
VirtualBoxのリポジトリーを利用している人は、「ソフトウェアの更新」から「VirtualBox 5.2.12」にアップデートできます。注意
「VirtualBox」をアップデートする時は、必ず事前に「VirtualBox」が起動していないか確認してください。「VirtualBox」が起動している状態でアップデートを行うと、アップデートに失敗します。
VirtualBox拡張パックのインストール
「VirtualBox」アップデート後に「VirtualBox」を起動すると、VirtualBox拡張パックのインストールが促されます。VirtualBox拡張パックをインストールすると、USB 3.0ホストコントローラーの利用など、VirtualBoxで利用できる機能が増えます。
画面の案内に従い、VirtualBox拡張パックをインストールしておきます。
ライセンス画面は一番下までスクロールしないと(ライセンスを読まないと)、次の画面に移れません。
パスワードの入力が表示されたら、現在ログインしているユーザーのパスワードを入力してください。
VirtualBox拡張パックのインストールが促されない時は
VirtualBox拡張パックのインストールが促されない時は、「ファイル」メニューを開き「アップデートを確認」をクリックしてください。自分でVirtualBox拡張パックをインストールする場合、「VirtualBox 5.2.0をインストールするには・Guest Additionsをインストールするには」を参考にしてください。
VirtualBox拡張パックのインストーラー削除
VirtualBox拡張パックインストール後、以下のようにVirtualBox拡張パックのインストーラーの削除画面が表示されます。一度インストールすればインストーラーは不要なので、「削除」ボタンをクリックして削除すると良いでしょう。
VirtualBoxを新規にインストールする場合
「VirtualBox」を新規にインストールする場合は、「VirtualBox 5.2.0をインストールするには・Guest Additionsをインストールするには」を参考にしてください。Ubuntu 17.10を利用している場合
「Ubuntu 17.10」を利用している場合、「開発コード(略名)」が「artful」になるためコマンドの入力内容に注意してください。Ubuntu 18.04を利用している場合
「Ubuntu 18.04」を利用している場合、「開発コード(略名)」が「bionic」になるためコマンドの入力内容に注意してください。また以下も参照してください。
Guest Additionsをインストールしておく
仮想マシンに「Ubuntu」をインストールした後や「VirtualBox」をアップデートした後は、忘れずに「Guest Additions」をインストールしておきましょう。Guest Additionsのインストール方法
「Guest Additions」のインストール方法は、以下を参照してください。Guest Additionsのインストール確認
「Guest Additions」のインストール状況は、「セッション情報」から確認できます。必要に応じて3Dアクセラレーションを有効にしておく
ゲストOSが「Unity」などOpenGLを利用する場合、仮想マシンの描画パフォーマンスが十分に出ないことがあります。その場合仮想マシンの設定で3Dアクセラレーションを有効にすると、パフォーマンスが改善されます。
ただしゲストOSが起動しない場合や、ゲストOSの画面がフリーズしたり崩れる場合は、3Dアクセラレーションを無効にすると良いでしょう。