なぜLTSリリースを見送ったのか
「Ubuntu 18.04」はLTSリリースであり、5年間の長期サポートが提供されるバージョンです。多くのフレーバーでもLTSリリースを行い、多くのフレーバーで3年間の長期サポートを提供しています。
しかし「Ubuntu Studio 18.04」は通常リリースとしてリリースされました。
つまり長期サポートは提供されず、9ヶ月間のサポートに留まります。
さて公式ブログにて、LTSリリースを見送った事情が説明されています。
以前軽く触れましたが、結論から言うと人手不足です。
なぜUbuntu Studio 18.04がLTSではないのか。
その疑問を尋ねてくるすべての人達に我々は状況を明らかにしたい。
我々は、開発を手助けしてくれる非常に多くのボランティアを必要としている。
特にパッケージングとドキュメント作業の手助けを必要としている。
プロジェクト全体はボランティアによって運営されている。
Ubuntu StudioチームにCanonicalに雇われている人は一人もいない。
我々は情熱でプロジェクト運営しているのだ。
今のところ、長期サポートを提供するのに必要な人手がない。
もし将来のリリースでこの状況を変えたいと思うのなら、どうか手伝って欲しい!
今の状況は何を意味するのか。
Ubuntu Studio 18.04のポイントリリースはないということだ。
またUbuntu公式リポジトリーで提供されるパッケージのバックポートはあるが、Ubuntu Studio由来のバックポートはないということだ。
Ubuntuのバックポートは利用できるため、Lowlatencyカーネル含むUbuntuスタックは5年間サポートされるだろう。
18.04がLTSではないため、特に16.04ユーザーなど18.04へのアップグレードに懸念を抱くユーザーがいるだうろが、恐れる必要はない。
パッケージは継続的にアップデートされるだろう。
チームにとって現状が意味することは、Ubuntu Studio 18.10の開発に注力しているということだ。
我々はUbuntu Studio 18.10を素晴らしい出来にするために力を注ぎ、そしていくつか新たな変化を取り込みたいと考えている。
これは18.04では出来なかったことだ。
大きな変化というのは不具合を呼び込むし、その不具合を調査する人手がないためだ。
Ubuntu Studio 18.04はUbuntu Studio 17.10から進化し、そして洗練されたリリースだ。
そう、進化だ。革新ではない。
どうかUbuntu Studioに協力して欲しい。
貢献の方法は以下で見つけることができる。
Ubuntu Studio 18.10で大きな変化
「Ubuntu Studio 18.10」で大きな変化が訪れるかも知れません。あくまで検討であり、決定事項ではありません。
デスクトップ環境が変わるかも
特に注目すべき点は、デスクトップ環境の変更に関する内容です。デフォルトのデスクトップ環境を別のものに変えるか、インストール時にデスクトップ環境を選択できるようにする案が出されています。
以下の3種類のデスクトップ環境が候補に挙げられています。
- Gnome Shell
- KDE Plasma
- MATE