Ubuntu Touchの開発状況(2018/6/3)
Ubuntu Touchの開発状況の紹介です。Ubuntu Touchとは
「Ubuntu Touch」は、スマートフォンやタブレットなどモバイルデバイス向けに最適化されたOSです。「Ubuntu Touch」は「Ubuntu」ベースのOSであり、「UBports」コミュニティーにより開発が行われています。
ロードマップ
ロードマップの作成に関しては長い議論が行われており、まだ完成には至っていません。しかし今週中にロードマップに関するアナウンスが行われる予定です。
新ブラウザーの開発
「Ubuntu Touch 16.04」で登場予定の「Chromium」ベースの新ブラウザーに関する情報が、以下に投稿されました。「QtWebEngine」を採用したブラウザーであり、現在のブラウザーより品質が向上します。
既存のものよりも機能的でモダンなブラウザーになります。
現在新ブラウザーは開発中であり、まだ安定版にはなっていません。
また「Qt」の大量のバックポートが必要になっています。
「Debian」がその部分をリリースする予定であり、「Ubuntu Touch 16.04」では自身の「Qt」ではなく「Debian」がリリースする「Qt」を利用する予定です。
現在新ブラウザーは「Chromium 60」を利用していますが、将来的に「Chromium 64」へ移行する予定です。
これは「QtWebEngine 5.11」が「Qt 5.9」にバックポートされた時に行われます。
Dockerの活用
「Docker」の活用により、開発環境が改善されます。現在「Docker」に移行する作業が行われています。
Matrixの通知システム
「push gateway」の導入し、ライブラリーと「push-helper」を用意し、「Matrix」の通知システムを利用できないか検討が行われています。「Matrix」の通知システムは豊富な機能を提供しており、フィルター機能によりデバイスごとに通知を調整することができそうです。
Ubuntu Touch 16.04
「Ubuntu Touch 16.04」に関する情報です。Ubuntu Touch 16.04の進捗
開発は一段落ついていますが、イメージ化はまだ行われていません。クローズした不具合は進捗を直接表すものではなく、いくつかのアップデートは不具合により表示されません。
「OpenStore」からアップデートし「Update Settings」に戻れば、問題が解消するでしょう。
アプリ開発者の進捗は少しゆっくりとしています。
またすでに機能するアプリを「Xenial」チャンネルに移すスクリプトの開発が行われています。
「Ubuntu Touch 16.04」では、「Canonical」の古い「Stable Phone PPA」が削除されます。
デバイスごとのサポート状況
「Ubuntu Touch 16.04」で動作する機能と動作しない機能の情報が、近々各デバイスごとに以下で紹介される予定です。現在最大の課題
「Ubuntu Touch 16.04」をリリースする上で最大の課題は、第一にブラウザーです。次に課題となっているのは、debパッケージとClickパッケージの混在です。
また「Android」レイヤーでいくつか動作しない問題を抱えています。
他にも細々とした問題があり、「Nexus 5」に至ってはワイヤレスに関する問題があります。
「Canonical」の「Overlay PPA」の削除により、新たな不具合が発生しています。
開発チームは致命的な不具合の選別と修正を行っています。