Lubuntuニュースレター(2018/8/28)
「Lubuntu」開発チームは、ニュースレターで「Lubuntu」の開発状況や取り組みを紹介しています。いくつかピックアップします。
Lubuntu 18.10
「Lubuntu 18.10」に関する話題です。1.SDDMとQtのアップデート
新バージョンの「SDDM(ディスプレイマネージャー)」が採用されました。また「Qt」のバージョンが「Qt 5.11.1」にアップデートされました。
2.不具合の修正や改善
以下の不具合の修正や改善が行われました。- Fix the layout and line break so text isn't cut off.
- Make all non-essential packages recommends.
- Blacklist nm-tray from System Tools menu category.
- Use lxqt-sudo instead of pkexec as switch user command.
3.パネルのアイコンテーマを別途指定可能に
パネルのアイコンテーマを別途指定できるようになりました。Calamares
「Calamares」は「Lubuntu 18.10」で採用される「Lubuntu」のインストーラーです。1.XFSのサポート
「XFS」のサポートが行われました。2.自動ログインの不具合修正
自動ログインに関する不具合が修正されました。- Add executable key to defaultDesktopEnvironment stanza in displaymanager.
- Fix default desktop environment variable in displaymanager.
2018年8月21日以前のデイリービルドのディスクイメージを利用し、自動ログインを有効にして「Lubuntu 18.10」をインストールした場合は、最新のデイリービルドのディスクイメージをダウンロードし直し、「Lubuntu 18.10」の再インストールを行ってください。
3.脆弱なパスワードの有効化
脆弱なパスワードを利用できなくする仕組みが導入されましたが、フィードバックによりこの仕組みが緩和されました。脆弱なパスワードを設定すると警告を表示しますが、警告を無視してそのまま脆弱なパスワードを利用することができます。
もちろん脆弱なパスワードは推奨されません。
Wayland
「Wayland」に関する話題です。1.なぜ20.10でWaylandへ移行するのか、なぜそんなに先なのか
「Openbox」の移植作業に時間が必要なことと、「Lubuntu」が「LXQt」に移行して最初のLTSリリースが「Lubuntu 20.04」になるためです。「Lubuntu 20.04」では長期サポートを提供する必要がるため、実績のある「Xサーバー」を採用することで、サポート面のコストや心配を減らすことができます。
「Lubuntu 20.04」までに「Wayland」対応が完了した場合、「Xサーバー」とは別に「Wayland」セッションが提供される可能性はありますが、「Wayland」セッションがデフォルトとして提供され、またサポートが提供されるのは、「Lubuntu 20.10」以降になります。
「Lubuntu 20.04」は、2020年4月にリリース予定です。
「Lubuntu 20.10」は、2020年10月にリリース予定です。
2.なぜwlrootsではなくMirなのか
「Mir」はNVIDIA製GPUのサポートが進められていますが、「wlroots」ではサポートされていません。NVIDIA製GPUは非常に人気のあるグラフィックカードであり、サポートから外すわけにはいきません。
またリモートデスクトップに関しても、将来対応が行われる予定です。