OTA-4の開発状況
「Ubuntu Touch OTA-4」の開発状況の紹介です。Ubuntu Touchとは
「Ubuntu Touch」は、スマートフォンやタブレットなどモバイルデバイス向けに最適化されたOSです。「Ubuntu Touch」は「Ubuntu」ベースのOSであり、「UBports」コミュニティーにより開発が行われています。
外部ディスプレイとキーボード、そしてマウスをモバイルデバイスに接続すれば、UIがデスクトップ向けのUIに変化し、デスクトップとして活用することもできます。
つまり1つのモバイルデバイスで、モバイル環境とデスクトップ環境を利用することができます。
「Ubuntu Touch」がサポートしているデバイス、各デバイスで利用可能な機能や制限は、以下を参照してください。
OTA
「OTA」とは「over-the-air」の略であり、「OTA」は「Ubuntu Touch」のアップデートのことを指します。「OTA-4」は「Canonical」時代の「Ubuntu Touch」も含め通算4回目の「OTA」です。 引き続き「OTA-4」の開発作業が行われています。
Libertineがデフォルトでインストールされる
「Libertine」がデフォルトでインストールされるようになりました。「Libertine」は、「Ubuntu Touch」上で「X11アプリ」を動作させるためのソフトウェアです。
「Libertine」はX11アプリをコンテナーとして管理し、ネイティブに「Ubuntu Touch」上で「X11アプリ」を起動できます。
「LibreOffice」や「GIMP」といったデスクトップアプリが利用できるようになります。
ただしまだ「Libertine」の対応に必要な作業が残っています。
「Libertine」スコープからアクセスすることも可能ですが、ターミナルから操作すると、より高度な「Libertine」の操作が可能です。
ただし現在はプレビュー機能として提供されています。
WiFiの不具合修正
「Nexus 5」及び「OPO」でWiFiホットスポットの不具合が修正され、修正が「devel」チャンネルに反映されています。また「Nexus 5」ではデバイス再起動時、WiFiがオンと表示されていても実際にはオフになっている現象がありましたが、この不具合も修正されています。
該当するデバイスを所有しているユーザーは、WiFiの不具合が修正されているか確認し、確認結果を報告すると良いでしょう。
カレンダーイベントやアラームの不具合修正
カレンダーイベントやアラームの時刻がローカル時間ではなくUTCで表示される不具合がありましたが、この不具合が修正されました。テストとテスト結果の報告が求められています。
15.04 Stableチャンネル
「OTA-4」リリース後も15.04 Stableチャンネルは引き続き維持される予定です。そのため15.04に留まることも可能です。
OTA-4と既知の問題
「OTA-4」では新ブラウザーの開発が間に合わず、従来通り「Oxide」ブラウザーが採用されます。「OTA-4」に間に合わない不具合、特にブラウザーとwebappに関する問題は、「OTA-4」の1ヶ月後にリリース予定の「OTA-5」で修正される予定です。
「OTA-3」は自動的にアップグレードされることはありませんし、より良いUXを得るには、「OTA-5」まで待つのも良いでしょう。
また現在「OTA-4」のRCチャンネルを利用しているユーザーは、Stableチャンネルに切り替えれば16.04 Stableに変更できます。