Build 17738のWSLに関する変更点
2018年8月14日にリリースされた「Build 17738」の「WSL」に関する変更点の紹介です。WSLとは
「WSL」は、「Windows」上でLinuxバイナリーを動作させるための仕組みです。「Windows」上で「Ubuntu」や「openSUSE」などLinux環境を構築し、「Windows」からLinuxの実行ファイルを利用することができます。
Ubuntuのインストール方法
「WSL」及び「Ubuntu」のインストール方法は、以下を参照してください。注意事項
「Microsoftストア」では3種類の「Ubuntu」を提供しています。「Ubuntu」をインストールする前に以下に目を通し、どの「Ubuntu」をインストールするのかを決めてから、「Ubuntu」のインストールを行ってください。
Ubuntu以外のLinuxディストリビューションのインストール方法
「WSL」及び「Ubuntu」以外のLinuxディストリビューションのインストール方法は、以下を参照してください。- openSUSE Leap 42をインストールするには
- SUSE Linux Enterprise Server 12をインストールするには
- Kali Linuxをインストールするには
- Debian GNU/Linuxをインストールするには
リリースノート
変更点の詳細は、リリースノートを参照してください。WSLの機能の改善や変更
「WSL」に関する機能の改善や変更です。1.binfmtがシンボリックリンクを処理できるようになった
「WSL」の「binfmt」インタープリターがシンボリックリンクを扱えるように修正されました。これにより改善する問題は、以下を参照してください。
2.スレッドグループリーダーの処理改良
スレッドグループリーダーのファイルディスクリプターのクリーンアップ処理が改良されました。WSLの不具合修正
「WSL」に関する不具合の修正です。1.パーミッションチェックの緩和
「setpriority」システムコールでスレッドの優先度を変更する際、パーミッションチェックが厳密すぎる問題が改善されました。これにより改善する問題は、以下を参照してください。
2.clock_gettimeが負の値を返す不具合の修正
「clock_gettime」が負の値を返さないようにするため、起動時間に適正な割り込み時間を確実に使用するように修正されました。これにより改善する問題は、以下を参照してください。