Ubuntu 14.04 ESM
2018年9月19日、「Ubuntu 14.04 ESM」の提供がアナウンスされました。ESM
「ESM」とは「Extended Security Maintenance」の略称であり、「Ubuntu」のサポート期間終了後も一部コアパッケージのセキュリティアップデートを継続的に提供する有償サポートサービスです。本サービスは「Canonical」が提供します。
以前紹介したように、すでにサポート期間が終了している「Ubuntu 12.04 LTS」から、「ESM」サービスの展開が行われています。
すぐに移行できない法人向けに
LTS版「Ubuntu」は、リリースから5年間セキュリティアップデートを無償で提供します。「Ubuntu 14.04 LTS」は2014年4月にリリースされたバージョンであるため、2019年4月にサポートが終了します。
サポートが切れる前に次のサポートされているバージョンへアップグレードする必要がありますが、組織によっては無償サポートが切れる前に次のバージョンへ移行できない事情や都合が存在します。
「ESM」は、このような事情をカバーするサービスです。
サポートが切れた後もセキュリティーアップデートを提供することで、組織による移行計画を支援し、セキュアな環境を確保しつつ柔軟な移行プロセスを後押しします。
Ubuntu 12.04 ESMの実績
上記で紹介したように「Canonical」は、「Ubuntu 12.04 LTS」から本サービスを展開しています。「Ubuntu 12.04 ESM」では120件を超えるアップデートを提供し、この内60件以上が重要なセキュリティーアップデートの提供です。
ただし昨年から今年にかけて以下のような重大な脆弱性の対応があり、アップデートの提供件数は参考程度の数値になります。
- GDPR
- Spectre
- Meltdown
- Stack Clash
- Blueborne
- Dirty Cow
- SegmentSmack
- FragmentSmack
Ubuntu 14.04 ESMの提供時期
「Ubuntu 14.04 ESM」は、「Ubuntu 14.04 LTS」のサポートが終了する2019年4月30日以降、提供が開始される予定です。「ESM」の詳細や相談は、以下を参照してください。