Hyper-Vギャラリーに最適化されたUbuntu Desktopイメージ登場
2018年9月17日、「Microsoft」の「Hyper-V」ギャラリーに、「Hyper-V」向けに最適化された「Ubuntu Desktop」イメージが登場しました。- Optimised Ubuntu Desktop images available in Microsoft Hyper-V gallery
- Run Ubuntu virtual machines made even easier with Hyper-V Quick Create
Hyper-V
「Hyper-V」は「Windows」で利用できる仮想マシン・仮想ハードウェア環境です。「Hyper-V」を利用すれば、「Windows」上で「Ubuntu」など異なるOSを動作させることができます。
「Hyper-V」は、「Microsoft Virtual PC」を置き換えるソフトウェアです。
WSLとは異なる
「Windows」では、「Windows」上で「Ubuntu」環境を提供する「WSL」という仕組みが提供されています。「Hyper-V」は「WSL」とは仕組みが大きく異なり、「Hyper-V」はハードウェアの仮想化を行います。
すぐに使えるUbuntu Desktop
「Hyper-V」向けに最適化された「Ubuntu Desktop」イメージは、「Windows 10 Pro」上で「Ubuntu Desktop」をゲストOSとして利用するユーザーに向けたイメージです。”最適化”とは、”すぐに使える”を意味します。
仮想環境でUbuntuを利用するユーザーも多い
「Ubuntu」は実機PCだけでなく、仮想環境でも多く利用されています。少なくとも全体の約2割のユーザーが、仮想環境で「Ubuntu」を利用しています。
高度に統合された環境の提供
「Microsoft」はアップストリームの「XRDP」に「Enhanced Session Mode」のサポートを追加し、「Hyper-V」上の仮想マシン内で動作する「Ubuntu」とホストの「Windows」間で高度に統合された環境を提供しています。XRDPが予め設定されたUbuntu Desktop
そして「Enhanced Session Mode」の利点を活かすため、この「Ubuntu Desktop」イメージは予め「XRDP」の設定が行われています。Enhanced Session Modeの利点
「Enhanced Session Mode」を利用すれば、以下の利点が得られます。- ホスト・仮想マシン間のクリップボードの統合
- ホスト・仮想マシン間のフォルダーの共有
- ホスト・仮想マシン間の隔たりのないマウス操作
- 仮想マシンのディスプレイサイズの動的な変更
Ubuntu Desktop 18.04.1 LTSの提供
現在提供されている最適化された「Ubuntu Desktop」は、最新版の「Ubuntu Desktop 18.04.1 LTS」です。Hyper-Vギャラリーを開くと、OSの一覧に「Ubuntu 18.04.1 LTS」が表示されます。
「Ubuntu 18.04.1 LTS」の初回起動時、案内に従いユーザーアカウントの作成やロケール、タイムゾーンと言った初期設定を行います。
この初期設定が完了すれば、自動的に「Enhanced Session Mode」が有効になり、ディスプレイ解像度の選択画面が表示されます。
この後「Xorg」が選択されていることを確認し、設定したユーザーアカウントでログインします。
これで「Ubuntu Desktop」のデスクトップ画面が表示されます。