BIOSのPCにUbuntu 18.10をインストールする(パーティションの作成 〜 ブートローダーの設定)
「BIOS」で起動するPCに「Ubuntu 18.10」をインストールします。「Ubuntu 18.10をインストールする(ライブメディアから起動 〜 インストールの種類の選択)」の続きです。
ここではインストール作業の中で山場となるパーティションの作成を行います。
必要なパーティションについて
「BIOS」環境において最低限必要となるパーティションは以下のとおりです。- Ubuntuをインストールするルートパーティション
Ubuntuのスワップパーティションについて
従来はスワップ領域用に「スワップパーティション」を作成していました。現在の「Ubuntu」は、スワップ領域を「スワップファイル」に確保するため、「スワップパーティション」を作成する必要がなくなりました。
「スワップファイル」はインストール時に自動的に作成され、2GBのスワップ領域が確保されます。
また従来通り「スワップパーティション」もサポートされるため、必要なら「スワップパーティション」を作成することもできます。
インストーラーの画面がディスプレイからはみ出す場合は
インストーラーの画面がディスプレイからはみ出す場合は、「Super」キー(Windowsキーのこと)を押しながらウィンドウをドラッグすれば、ウィンドウを移動できます。7.パーティションテーブルの作成
未フォーマットのストレージに「Ubuntu」をインストールする場合や、既存のパーティションを全て削除したい場合は、まずパーティションテーブルの作成を行います。パーティションテーブルを作成すると、ストレージ内のすべてのデータが削除されます。
もし既存のパーティションや空き領域を利用する場合、パーティションテーブルの作成作業は飛ばしてください。
7-1.パーティションテーブルの作成
「Ubuntu」のインストール先ストレージのデバイスファイルを選択し、「新しいパーティションテーブル」ボタンをクリックします。7-2.パーティションテーブル作成の確認
以下の確認画面が表示されます。「続ける」ボタンをクリックします。
7-3.パーティションテーブル作成の完了
パーティションテーブルの作成が完了すると、以下のように「空き領域」が表示されます。この「空き領域」にパーティションを作成していきます。
8.ルートパーティションの作成
「Ubuntu」のインストール先となる「ルートパーティション」を作成します。8-1.ルートパーティションの作成
以下のように「空き領域」を選択し、「+」ボタンをクリックします。8-2.ルートパーティションの設定
以下の画面が表示されるので、作成する「ルートパーティション」の設定を行います。ここでは例として、空き領域の全てを「ルートパーティション」に割り当てます。
サイズ
作成するパーティションのサイズをMBで指定します。新しいパーティションのタイプ
MBR形式なので、作成するパーティションの性質に合わせて「基本パーティション」か「論理パーティション」を選択します。新しいパーティションの場所
パーテションの確保位置を選択します。通常は「この領域の始点」を選択します。
利用方法
パーティションのファイルシステムをメニューから選択します。「ext4 ジャーナリングファイルシステム」を選択してください。
マウントポイント
パーティションのマウントポイントをメニューから選択します。ルートパーティションなので「/」を選択します。
設定したら「OK」ボタンをクリックします。
8-3.ルートパーティション作成完了
以下のように「ルートパーティション(/dev/sda1)」が作成されます。9.ブートローダーの設定とインストール確認
最後にブートローダーをインストールするストレージを選択します。ここで選択したストレージが起動ディスクになります。
9-1.ブートローダーをインストールするストレージの選択
ここで選択したストレージにブートローダーがインストールされます。以上でパーティションやブートローダーの設定は完了です。
「インストール」ボタンをクリックします。
9-2.パーティションの確認
以下のように、作成するパーティションの一覧画面が表示されます。「続ける」ボタンをクリックします。
以下の「11.」の手順に進んでください。