Linux Mint 19.1 Cinnamon Editionの新機能と変更点
「Linux Mint 19.1 Cinnamon Edition」の新機能と変更点を紹介します。長期サポート
「Linux Mint 19.1」は長期サポートであり、2023年までサポートが提供されます。Cinnamon 4.0
「Linux Mint 19.1 Cinnamon Edition」では、デスクトップ環境に「Cinnamon 4.0」を採用しています。新しいパネルレイアウト
新しいパネルレイアウトが採用されました。ログイン時に起動する「Welcome Screen」の「First Steps」で、従来のパネルレイアウトと新しいパネルレイアウトを切り替えることができます。
Traditional
「Traditional」をクリックすれば、以下のように従来のパネルレイアウトに切り替わります。Modern
「Modern」をクリックすれば、以下のように新しいパネルレイアウトに切り替わります。またウィンドウリストでは、アプリケーションのグルーピングやウィンドウプレビュー機能が利用できます。
パネルのカスタマイズ
パネルのカスタマイズでは、以前よりもカスタマイズ可能な項目が増えました。パネルは3つのパネル領域ごとに、それぞれ異なるアイコンサイズを指定できるようになりました。
(水平パネルでは「左/中央/右」、垂直パネルでは「上/中央/下」)
各パネル領域では、16/22/24/32/48/64ピクセルといったアイコンサイズの指定や、パネルサイズに合わせて自動的にアイコンサイズを拡大・縮小することもできます。
またシンボリックアイコンサイズもパネルの見た目に合うように調整できるようになりました。
Cinnamon 4.0のパフォーマンス改善
NVIDIA GPU上でのテストでは、「Cinnamon 4.0」の使用メモリー量が250MBを超えることはめったにありません。「Cinnamon 3.8」よりも応答性が改善されており、長年未解決だった描画に関する問題のいくつかも解消されています。
Nemo
「Nemo」はコードの見直しや最適化が行われ、以前よりも3倍高速に動作するようになりました。デスクトップ設定
「Nemo」はファイルマネージャーですが、デスクトップ画面の機能も提供しています。デスクトップ画面の設定が新しくなりました。
設定画面の右と下に配置されているスクロールバーでアイコンのグリッドスペースを調整できます。
設定画面
「Nemo」の設定画面は「XApp preferences window」を使用するようになり、アイコンサイズやスペースの改善が行われました。ファイルの作成日時の表示
サポートされているファイルシステム(ext4かつホームディレクトリーが暗号化されていない場合)、ファイルの作成日時を表示できるようになりました。ディレクトリーごとのサムネイル表示
ディレクトリーごとにサムネイル表示の有無が指定できるようになりました。Python 3への移行
「Nemo-python」及びすべてのNemo Python拡張機能が「Python 3」へ移植されました。その他
その他の変更点です。NVIDIA GPU利用時のパフォーマンス改善
NVIDIA GPU利用時、入力ラグが低減され、ウィンドウ移動時の応答性が改善されました。VSYNCの切り替え
「システム設定」からVSYNCの切り替えが可能です。GPUドライバーがVSYNCの処理を適切に行えるならば、GPUドライバーにVSYNCを任せることができます。
入力ラグの更なる低減及びパフォーマンスの向上が見込めます。
COGLとClutterの改良
「Mutter」と同じように「Muffin」でも「COGL」と「Clutter」は、自身の埋め込み版を使用するようになりました。「GNOME」で行われた改良も取り込まれています。
Mutterの改良
「Mutter」で行われた多くのパフォーマンス改良が「Muffin」にも取り込まれています。CJSの改良
「CJS」は「GNOME」の「GJS」行われた改良が取り込まれています。これにはガベージコレクションの改善も含まれています。