X.orgセッションで分数スケーリングのサポート
X.orgセッションで分数スケーリング(Fractional Scaling)をサポートするため、テストの呼び掛けが行われています。分数スケーリング(Fractional Scaling)
分数スケーリングは、ディスプレイのスケーリングを分数(小数)で指定する仕組みのことです。HiDPIモニター利用時、ディスプレイのスケーリングを調整しUIのサイズを変更することで、UIの操作性を向上させることができます。
この時スケーリングに指定する値のことをスケーリングファクターといいます。
今までX.orgセッションでスケーリングファクターに指定できる値は、単純な整数値だけでした。
分数スケーリングのサポートにより、「1.25倍」や「1.5倍」など小数値が指定できるようになり、ユーザーは自分が好むUIのサイズに調整し易くなります。
Ubuntu 19.04でサポートしたい
「Ubuntu 19.04」でこの分数スケーリングをサポートするため、テストの呼び掛けが行われています。テストの結果特に問題がなければ、実装のクリーニングとマージ、そして「Feature Freeze Exception」を経て、「Ubuntu 19.04」ユーザーにこの機能が提供されることになります。
テストするには
この機能をテストするには、まずこの機能を導入する必要があります。以下のコマンドを1行ずつ実行し、最後にセッションを再起動してください。
sudo add-apt-repository ppa:3v1n0/mutter-x11-fractional-scaling
sudo apt-get update; sudo apt-get dist-upgrade
gsettings set org.gnome.mutter experimental-features “[‘x11-randr-fractional-scaling’]”
sudo apt-get update; sudo apt-get dist-upgrade
gsettings set org.gnome.mutter experimental-features “[‘x11-randr-fractional-scaling’]”
その後「設定」を起動し「デバイス」>「ディスプレイ」から、スケーリングのテストを行ってください。