LibreOfficeをSnapで提供する提案
デフォルトでインストールされる「LibreOffice」を「Snap」パッケージで提供する提案が以下で行われています。LibreOffice
「Ubuntu」ではデフォルトのオフィススィートに「LibreOffice」を採用しています。「Ubuntu」をインストールすれば、「LibreOffice」がデフォルトでインストールされるようになっています。(最小インストール除く)
現状「Ubuntu」では「deb」パッケージで提供される「LibreOffice」をインストールしています。
一部のソフトウェアはSnapで提供
また「Ubuntu」では、一部のソフトウェアを「Snap」パッケージで提供しています。以下はデフォルトでインストールされているSnap版システムモニターです。
LibreOfficeもSnapで提供してみてはどうだろうか
現状「Ubuntu」は「deb」で提供されるソフトウェアと「Snap」で提供されるソフトウェアが混在しています。この状況を踏まえ「LibreOffice」も「Snap」で提供してみてはどうだろうかと、提案されています。
「LibreOffice」のように規模が大きく、そしてバージョンアップが積極的に行われるソフトウェアは、「Snap」にすることでユーザーに新バージョンを積極的に提供することができます。
この点を切り取れば、理に適っている提案です。
まだプロセスの確立が不十分
「deb」で提供されようが「Snap」で提供されようがユーザーから見れば(バージョンが異なれど)同じソフトウェアです。同じソフトウェアであるにも関わらずユーザーにバックエンドの違いを意識させる運用は、ユーザーに混乱をもたらす可能性があります。
また「Ubuntu」としてもどのようにアップデートを提供していくのか、どのようにサポートしていくのか、「Ubuntu」のアップグレード時に問題は起きないのか、ユーザーへの影響は等、問題の洗い出しや運用プロセスの確立が不十分です。
一部のソフトウェアを「Snap」で提供する理由は、プロセス確立を視野に入れたテストを行っている状況であり、「LibreOffice」のような多くのユーザーに影響を与える主力ソフトウェアを「Snap」で提供するには時期尚早です。
言い換えれば影響の小さいソフトウェアでテストを行っている状況です。
将来的にはSnapになるかも
先のことは分かりませんが、環境が整えば「LibreOffice」を「Snap」で提供できる可能性が出てきます。しかし現時点で「Snap版LibreOffice」をプリインストールすることは難しいでしょう。
ちなみにこの提案はデフォルトでインストールされる「LibreOffice」を対象にした提案であり、必要ならユーザーは後から「Snap版LibreOffice」をインストールできます。