Ubuntu Budgie 19.04の新機能と変更点
リリースノートから「Ubuntu Budgie 19.04」の新機能と変更点を紹介します。1.サポート期間
「Ubuntu Budgie 19.04」のサポート期間はリリースされてから9ヶ月であり、2020年1月までサポートされます。2.フォントの変更
デフォルトのフォントが「Ubuntu」から「Noto Sans」に変更されました。ただしターミナルフォント(固定幅のフォント)は、「Ubuntu Mono」から変わりありません。
3.Budgie Welcomeの翻訳改善
「Budgie Welcome」の翻訳が進み、より多くの言語で表示できるようになりました。4.Browser Ballotにブラウザー追加
「Browser Ballot」はブラウザーのインストールやアンインストールを行う機能です。「Budgie Welcome」の「Getting Started」からアクセスできます。
「Browser Ballot」が「Snap」に対応し、以下のSnap版ブラウザーをインストールできるようになりました。
- GNOME Web
- Midori
- Firefox
- Chromium
以下のdeb版ブラウザーも引き続き利用可能です。
- Chrome
- Vivaldi
- Firefox
- Chromium
5.Catfishの採用
「Catfish」がデフォルトでインストールされるようになりました。「Catfish」はファイルやテキスト検索を行うアプリです。
6.Nemoの採用
デフォルトのファイルマネージャーが「Nautilus」から「Nemo」に変更されました。デフォルトではメニューバーが表示されていませんが、ツールバーを右クリックすれば以下のようにメニューバーが表示されます。
またこれに伴い「Plank」と「アイコンタスクリスト」に「Nemo」が追加されました。
Nemo 4.0.6
デフォルトで採用されている「Nemo」は「Nemo 3.8.6」ですが、「Ubuntu Budgie」のバックポートPPAを導入すれば「Nemo 4.0.6」にアップデート可能です。nemo-dropbox機能拡張
「Nemo」から「Dropbox」を扱えるようにするための「nemo-dropbox」機能拡張をバックポートPPAからインストールできます。nemo-share機能拡張
「Nemo」から「root」権限なしにフォルダーを共有できるようにする「nemo-share」機能拡張をバックポートPPAからインストールできます。フォルダーの共有は、教諭したいフォルダーを右クリックして共有設定を行います。
budgie-nemo機能拡張
右クリックで表示される「Nemo」のコンテキストメニューから、以下の機能を提供する「budgie-nemo」が利用可能です。- 壁紙の変更
- 「Budgieデスクトップ設定」の起動
- Catfishの起動
folder-color機能拡張の削除
「folder-color」は利用できなくなったため、削除されました。7.Mokaアイコンテーマ
最新版の「Mokaアイコンテーマ(moka-icon-theme)」が利用可能です。8.QogirBudgieテーマ
「QogirBudgie」テーマがデフォルトで利用可能です。9.キーボードショートカットによるウィンドウ操作
現在フォーカスを得ているウィンドウに対し、「Ctrl + Alt + テンキー」でウィンドウのコーナーへの移動や最大化や最大化解除など、ウィンドウ操作を行えるようになりました。10.メインメニューに項目を追加
以下の項目がメインメニューに追加されました。- Budgie Discourse(ブラウザーでコミュニティーフォーラムを開く)
- Advanced Network Configuration(ネットワークの接続設定)
- LibreOffice Math
- ソフトウェアソース
- 追加のドライバー
11.Plankのドックの配置位置を画面下に移動
「Plank」のドックの位置を画面の左から下に移動しました。またドックの背景の透過設定とアイコンが跳ねるアニメーションが、デフォルトで有効になっています。
12.Rhythmbox alternative toolbarの不具合修正
英語以外のロケールで「Rhythmbox alternative toolbar」がクラッシュする不具合が修正されました。13.Pocilloテーマのアップデート
「Pocilloテーマ(pocillo-gtk-theme)」のデザイン見直しが行われ、ユーザーに提案を示すボタンの色が緑から懇意変更されました。その他
1.ライブパッチについて
「Linux kernel」のライブパッチ設定画面が用意されていますが、ライブパッチはLTSにのみ提供されるサービスです。つまり「Ubuntu Budgie 19.04」では利用できません。