Linuxホストの仮想マシン内でWSL 2は動くのか
Linuxホストの仮想マシン内で「WSL 2」は動作するのか試してみました。結果から言うと動作しました。
環境
環境は「Ubuntu 18.04 LTS on WSL 2 on Windows 10 on VMware on Ubuntu 18.04 LTS」です。スタックを図にすると以下のようになります。
ソフトウェア | 備考 |
---|---|
Ubuntu 18.04 LTS | ゲストOS Linux Kernel 4.19.43 |
WSL 2 | |
Windows 10 | Build 18917 |
VMware Workstation 15 Player | 15.1.0 build-13591040 |
Ubuntu 18.04 LTS | ホストOS Linux Kernel 4.15.0 |
ソフトウェアはすべて64bit版です。
Virtualize Intel VT-x/EPT or AMD-V/RVIを有効にしておく
事前に「VMware Workstation 15 Player」の仮想マシンの設定で、「Virtualize Intel VT-x/EPT or AMD-V/RVI」を有効にしておきます。もしくは「vmx」ファイルに以下を追記しておきます。
vhv.enable = "TRUE"
動作確認
「WSL 2」上で「Ubuntu」を動かしてみます。1.WSLバージョンの確認
まず「Ubuntu」を「WSL 2」に変更しておきます。インストール済みのLinuxディストリビューションのWSLバージョンを変更する方法は、以下を参照してください。
2.Ubuntuの起動
「Ubuntu」を起動し、「Ubuntu」のバージョンや「Linux Kernel」のバージョンを表示してみます。「Linux Kernel 4.19」になっています。
3.apt updateの実行
「apt update」を実行してみます。動作しています。
今回は簡易な確認に留めています。
4.WSL 1も起動してみる
「Ubuntu 18.04 LTS」は「WSL 1」のままにしてあるので、「WSL 1」上で「Ubuntu 18.04 LTS」を起動してみます。「Linux Kernel 4.4」になっています。
5.WSL 1とWSL 2を同時に起動
「WSL 1」と「WSL 2」を同時に起動してみます。動作しています。
上の画像が「WSL 2」で下の画像が「WSL 1」上で動作している「Ubuntu」です。
VirtualBox
現状「VirtualBox」の「Nested Virtualization(入れ子になった仮想化)」は、AMD CPUでのみサポートされており、Intel CPUではサポートされていません。- [feature-request] Nested Virtualization: VT-in-VT
- Nested virtualization, VT-x/AMD-V in the guest: Success stories (and failures)
- 2.35. Nested Virtualization
AMD製のCPUを搭載したPCを所有しているなら、試してみると良いでしょう。