kledgeb UbuntuやLinuxの最新情報を紹介

Linux Mint 19.2既知の問題と回避策

リリースノートから「Linux Mint 19.2」の既知の問題と回避策を紹介します。


Linux Mint 19.2 β版

現在「Linux Mint 19.2」は「Linux Mint 19.2 β版」がリリースされています。
「Linux Mint 19.2 β版」のリリース情報は、以下を参照してください。


Linux Mint 19.2のTipsとトラブルシューティング

以下も併せて参照してください。


タッチパッドドライバー

エディションによりデフォルトで採用しているタッチパッドドライバーが異なります。

デフォルトのタッチパッドドライバー

「Cinnamon Edition」及び「MATE Edition」では、デフォルトのタッチパッドドライバーに「libinput」を採用しています。
「libinput」は「xserver-xorg-input-libinput」パッケージから提供されています。

一方「Xfce Edition」では、デフォルトのタッチパッドドライバーに「synaptics」を採用しています。
「synaptics」は「xserver-xorg-input-synaptics」パッケージから提供されています。

「libinput」と「synaptics」の両方がインストールされている場合、「synaptics」が優先されます。

タッチパッド操作が意図通り動作しない時は

タッチパッド操作が意図通り動作しない時は、タッチパッドドライバーを切り替えてみてください。

現在のタッチパッドドライバーを調べるには

現在のタッチパッドドライバーを調べるには、以下のコマンドを実行します。

grep -i "Using input driver" /var/log/Xorg.0.log

現在使用しているタッチパッドドライバーが出力されます。

libinputからsynapticsに切り替えるには

デフォルトのタッチパッドドライバーを「libinput」から「synaptics」に切り替えるには、以下のコマンドを実行します。

apt install xserver-xorg-input-synaptics

コマンド実行後、ログインし直すかPCを再起動します。

元に戻すには

デフォルトのタッチパッドドライバーを「libinput」に戻すには、以下のコマンドを実行します。

apt remove xserver-xorg-input-synaptics

コマンド実行後、ログインし直すかPCを再起動します。

synapticsからlibinputに切り替えるには

デフォルトのタッチパッドドライバーを「synaptics」から「libinput」に切り替えるには、以下のコマンドを実行します。

apt remove xserver-xorg-input-synaptics

コマンド実行後、ログインし直すかPCを再起動します。

元に戻すには

デフォルトのタッチパッドドライバーを「synaptics」に戻すには、以下のコマンドを実行します。

apt install xserver-xorg-input-synaptics

コマンド実行後、ログインし直すかPCを再起動します。

もう一つの選択肢、evdevドライバー

もう一つの選択肢である「evdev」ドライバーをインストールしてみることも可能です。
「evdev」ドライバーは「xserver-xorg-input-evdev」パッケージから提供されます。

Virtualboxで画面が崩れる時は

「Virtualbox」の仮想マシンで「Linux Mint」をライブセッションで起動する際、画面が崩れることがあります。
この現象が発生したら、以下のいずれかの方法を試してください。

補足

この問題はライブUSBなどライブセッションで起動した「Linux Mint」で発生し得る問題です。
仮想マシンにインストールした後の「Linux Mint」では、ここで紹介する回避策は必要ありません。

コンソールの切り替え

「ホストキー + F1」を押しコンソールに切り替えます。
「ホストキー」は通常「右Ctrl」キーに割り当てられています。

コンソールに切り替えた後「ホストキー + F7」を押し元の画面に戻ります。

ネステッドページングの無効化

もう一つの方法は、ネステッドページングを無効化することです。
仮想マシンの設定を開き、「システム」の「アクセラレーション」タブで「ネステッドページングの有効化」チェックをオフにします。


また「ディスプレイ」の設定から、ビデオメモリーの割り当てを「128MB」に設定します。


Virtualbox Guest Additionsのインストールを

「Virtualbox」の仮想マシンに「Linux Mint」をインストールした場合、共有フォルダーやホスト・ゲスト間のドラッグ&ドロップ、描画パフォーマンスの向上や適切な解像度のサポートを得るために「Virtualbox Guest Additions」をインストールしておきましょう。
「Virtualbox Guest Additions」のインストール方法は、以下を参照してください。


ホームフォルダーの暗号化

ホームフォルダーの暗号化は、ディスク全体の暗号化よりもパフォーマンスが低下します。
これは「systemd」への移行により「ecrypts」でリグレッションが発生しているためです。
この問題のため「Linux Mint 19」以降、暗号化されたホームフォルダーはユーザーのログアウト時にアンマウントされません。

ゲストセッション

ゲストセッションはデフォルトで無効化されています。
ゲストセッションを有効にするには、ログイン画面の設定でゲストセッションを有効にしてください。

スキャナーの問題

「libsane」の不具合により、スキャナーに関する問題が報告されています。

スキャナーが検出されない

「Epson/Brother/Xerox/Samsung」といった多くのスキャナーが検出されません。
この不具合は以下で報告されています。


この不具合はすでに対応されており、「アップデートマネージャー」からソフトウェアのアップデートを行ってください。

スキャン時に黒いバーが現れる

スキャン時に黒いバーが現れます。
この不具合は以下で報告されています。



Sambaの問題

「Smaba」の安定性に問題があり、特に以下の問題により、WindowsネットワークやWindowsの共有フォルダーへのアクセスが困難になっています。


回避策

「/etc/samba/smb.conf」ファイルを「root」で開き、「[global]」セクション内の「workgroup = WORKGROUP」行を探します。
この行の直下に以下の2行を追記します。

name resolve order = bcast host lmhosts wins
client max protocol = NT1

その後ファイルを保存し、PCを再起動します。
これでWindowsネットワークやWindowsの共有フォルダーへアクセスできるようになります。

Windowsの共有フォルダーに接続するには、「ファイル」メニューから「サーバーへの接続(Connect to Server...)」を利用してください。

ゲストで接続できない時は

ゲストでWindowsの共有フォルダーに接続できない時は、接続時のユーザー名に「anonymous」を入力し、適当なパスワードを入力して接続してください。

Sambaを頻繁に利用するユーザーは

「Smaba」を頻繁に利用するユーザーは、「Linux Mint 18.3」の利用を推奨します。

Wine 4.0

「Wine 4.0」を簡単にインストールできるようになっています。

安定版Wine 4.0のインストール

「WineHQ(Wineの開発元)」から安定版の「Wine」をインストールするには、「端末」で以下のコマンドを実行します。

apt install --install-recommends wine-installer

また「wine-desktop-files」もインストールされ、ランチャーメニューに「regedit」及び「C:\ドライブ」、その他アップストリームから不足している各種メニューエントリーが追加されます。

開発版Wineのインストール

安定版ではなく開発版(いわゆるβ版やα版に相当)をインストールするには、以下を参照しください。


自分で「Wine」をインストールした場合でも、「wine-desktop-files」を忘れずにインストールしてください。

Wine 4.0にアップグレードするには

すでに「wine-stable 3.0」や「wine-development 3.0」がインストールされている環境で「Wine 4.0」へアップグレードするには、「アップデートマネージャー」でソフトウェアをアップデートした後に、以下のコマンドを実行します。

apt install --install-recommends wine-installer

Wine 3.0を削除するには

「Wine 4.0」へアップグレードした後「Wine 3.0」パッケージを削除するには、以下のコマンドを実行し「Wine 3.0」パッケージを調べます。

dpkg -l | grep wine | grep "3\."

出力されたパッケージは削除できます。
またこの削除過程で「PlayOnLinux」が削除された場合は、再度「PlayOnLinux」をインストールしてください。

サウンド及びマイクに関する問題

サウンド出力やマイクに関する問題に直面した時は、「pavucontrol」をインストールしてください。
「pavucontrol」をインストールするとランチャーに「PulseAudio Volume Control」が追加されます。
「PulseAudio Volume Control」はデフォルトで搭載している音量調整よりも、高度な設定が可能です。
「PulseAudio Volume Control」で設定を調整し、問題の解決を試みてください。

VLCでDVD再生

「VLC」で「DVD」が見つからない場合は、「メディア」メニューから「ディスクを開く」を選択し、ディスクデバイスに「/dev/sr0」を指定してください。

KDEアプリに関する問題

「Okular」や「Gwenview」、「KStars」といったKDEアプリ利用時に問題が発生した場合は、以下のコマンドを実行しパッケージを追加インストールしてください。

apt install kdelibs-bin kdelibs5-data kdelibs5-plugins

インストール時にUEFIの強制インストール画面でフリーズする

ある条件を満たした環境で「Linux Mint」をインストールしようとすると、以下のようにUEFIモードで強制インストールを確認するメッセージが表示され、ここでインストーラーがフリーズします。


この問題は以下の条件を満たした時に発生します。

  1. UEFI環境でPCを起動した
  2. ストレージ(HDD/SSD)にパーティションテーブルがない
  3. インストーラーがインターネットに接続できる環境である

本件の不具合報告は、以下を参照してください。


回避策

インストーラーを起動する前にインターネット接続を無効にしておきます。
もしくは予めストレージにパーティションを作成しておきます。

自動インストールで「Linux Mint」をインストールした後に、手動パーティション設定で「Linux Mint」をインストールし直す方法もあります。

その他の問題

「Linux Mint 19.2」は「Ubuntu 18.04 LTS」をベースに構築されているため、「Ubuntu 18.04 LTS」の既知の問題も参照してください。


関連コンテンツ
同一カテゴリーの記事
コメント
オプション