Linux Mint月刊ニュース
「Linux Mint」開発チームは、Linux Mint月刊ニュースにて「Linux Mint」の開発状況や取り組みを紹介しています。Mint-Yテーマのカラー調整
「Mint-Yテーマ」のカラー調整作業が行われています。カラー調整作業では、見やすさや快適さを失うことなくより鮮やかな色味に調整するため、色相や輝度、彩度の調整が行われています。
まずは「Mint-Y-Pink」テーマで調整テストが行われました。
以下の画像は調整前の画像です。
以下の画像は調整後の画像です。
調整後のテーマでは、輝度と彩度の調整により鮮やかさが増し、色相はよりピンク寄りになり、紫がかっていたピンク色から紫が抜けています。
今後はこのような調整を「Mint-Yテーマ」の他カラーバリエーションとフォルダーアイコンに適用していきます。
Warpinator
10年以上前にリリースされた「Linux Mint 6」では、ローカルネットワーク上で簡単にファイルを共有できる「Giver」と呼ばれる新しいツールが導入されました。サーバーや共有の設定を行うことなくPCは自動的にお互いを検出でき、ユーザーは簡単に別のPCにファイルをドラッグ&ドロップできました。
Giverの終了と新しい実装
しかし「Giver」プロジェクトが終了し、「Giver」は「Linux Mint」から削除されました。それ以来この機能は「Linux Mint」に欠けたままになっていました。
「Linux Mint」のロードマップ上では「Network discovery(ネットワーク検出)」の項目が挙げられており、モックアップが作成されましたが、実装するだけの時間が確保できず、今まで実現に至っていませんでした。
しかし初期のモックアップから実装範囲を絞り、新たな実装作業が開始されました。
新しい実装では「Giver」が提供していたコア機能の再作成に焦点があてられています。
ユーザーがPC間で気軽にファイル転送を行うために、「FTP」や「NFS」、「Samba」サーバーを構成することは過剰であり、またインターネットやUSBメモリー、外部HDDを利用したファイルの転送は手間がかかります。
さてこの新しいツールは「Warpinator」と呼ばれていますが、この名称は一時的なものであり、今後変更される可能性があります。