Ubuntu Touch OTA-13のテスト呼び掛け
2020年8月28日、「Ubuntu Touch OTA-13」のテストが呼び掛けられています。Ubuntu Touch OTA-13のリリース日
「Ubuntu Touch OTA-13」は「Ubuntu Touch」の最新アップデートです。テストで特に問題が見つからなければ、2020年9月4日に「Ubuntu Touch OTA-13」がリリースされる予定です。
(日本時間では+1日程度見ておきましょう。)
Ubuntu Touch OTA-13の主な変更点
「Ubuntu Touch OTA-13」では、「Ubuntu Touch OTA-12」でまだマージできていなかった修正のマージに焦点をあてた開発が行われました。- ARM64のサポート
- QtWebEngine 5.14の採用
- Halium 7のサポート
- 不具合の修正、パフォーマンスの改善、UXの向上
Lomiriのアップデート
新しいコードベース上で「Lomiri」を動作させるため、数多くのパッチや修正が取り込まれています。これにより「Manjaro」や「Debian」、「Fedora」上で「Lomiri」が動作するようになりました。
ARM64のサポート
「ARM64」及び「Halium 7」のサポートにより、新しく11のデバイスで安定版をリリースできるようになりました。「ARM64」及び「Halium 7」のサポートは長い間開発版として扱われていましたが、ついに今回のリリースで安定版としてリリースできるようになりました。
さらに多くのデバイスのサポートへ
今後の話になりますが「Halium 8+」及びMainlineデバイス向けの修正により、次の「Ubuntu Touch」のリリースではさらに多くのデバイスがサポートされる予定です。その他の変更点
その他変更点は、以下を参照してください。テストの協力を
前回のリリースである「Ubuntu Touch OTA-12」を上回る品質を提供するため、ユーザーのテストの協力が必要です。テスト項目は、以下で参照できます。
「QA」に並んでいる項目は、まだテストが完了していない項目です。
「QA」に並んでいる項目のテストが求められています。
「Done」に並んでいる項目は、テストが完了し修正が確認された項目です。
「In progress」の項目は、まだ修正が完了していないか、修正が他に影響を与えるため修正作業中になっている項目です。
目標はすべての項目が「Done」に並ぶことです。
テスト報告に含めて欲しい内容
テスト報告では、以下の内容を含めてください。- テストに使用したデバイス
- テスト結果(問題が修正されているかどうか)
- 修正や変更によりリグレッションが起きていないか(副作用がないか)
テストするには
テストを行うには、「Ubuntu Touch OTA-13 RC版」をインストールする必要があります。- 「System Settings -> Updates」もしくは「OpenStore」の「My Apps」 からすべてのアプリをアップデートする
- 「System Settings -> Updates -> Update Settings -> Release Channel」の画面を表示する
- 「Release Candidate」を選択する
- 「Updates」画面に戻り、アップデートをインストールする
アップデート完了後デバイスを再起動すれば、「Ubuntu Touch OTA-13 RC版」になります。
すでに「rc」チャンネルを利用している場合は、アップデート後にデバイスを再起動するだけです。
テストに関する質問
テストに関する質問は、以下で受け付けています。OSのバージョンを確認するには
OSのバージョンを確認するには、以下の手順で「OS」画面を開きます。- System Settings -> About -> OS
「(2020-W35/2)」以降になっていればOKです。
Ubuntu Touchとは
「Ubuntu Touch」は、スマートフォンやタブレットなどモバイルデバイス向けに最適化されたOSです。ユーザーのプライバシーと自由を尊重したOSです。
「Ubuntu Touch」は「Ubuntu」ベースのOSであり、「UBports」コミュニティーにより開発が行われています。
外部ディスプレイとキーボード、そしてマウスをモバイルデバイスに接続すれば、UIがデスクトップ向けのUIに変化し、デスクトップとして活用することもできます。
つまり1つのモバイルデバイスで、モバイル環境とデスクトップ環境を利用することができます。
「Ubuntu Touch」がサポートしているデバイスや、各デバイスで利用可能な機能及び制限は、以下を参照してください。