Ubuntu Touch OTA-15がリリースされました
2020年12月16日、「Ubuntu Touch OTA-15」がリリースされました。Ubuntu Touchとは
「Ubuntu Touch」は、スマートフォンやタブレットなどモバイルデバイス向けのOSであり、ユーザーのプライバシーと自由を尊重するOSです。UbuntuベースのOS
「Ubuntu Touch」は「Ubuntu」ベースで開発されているOSであり、開発は「UBports」コミュニティーにより行われています。モバイルのUXとデスクトップのUX
外部ディスプレイとキーボード、そしてマウスをモバイルデバイスに接続すれば、UIがデスクトップ向けのUIに変化し、デスクトップとして活用することもできます。つまり1つのモバイルデバイスで、モバイルのUXとデスクトップのUXを利用することができます。
Ubuntu Touchがサポートしているデバイス
「Ubuntu Touch」がサポートしているデバイスや、各デバイスで利用可能な機能及び制限は、以下を参照してください。Ubuntu Touchインストーラー
「Ubuntu Touch」は「UBports Installer」を利用してインストールします。「UBports Installer」は、「Windows」「macOS」「Linux」に対応しています。
「UBports Installer」の使い方は、以下の動画を参考にしてください。
Ubuntu Touch OTA-15
「Ubuntu Touch OTA-15」は「UBports」による「Ubuntu Touch」の15回目のアップデートです。アップデート対象デバイス
「Ubuntu Touch OTA-15」は、以下のデバイス向けにリリースされています。以下のデバイスを利用しているユーザーは、来週までにアップデートが提供されます。
- LG Nexus 5
- OnePlus One
- FairPhone 2
- LG Nexus 4
- BQ E5 HD Ubuntu Edition
- BQ E4.5 Ubuntu Edition
- Meizu MX4 Ubuntu Edition
- Meizu Pro 5 Ubuntu Edition
- BQ M10 (F)HD Ubuntu Edition
- Nexus 7 2013 (Wi-Fi and LTE models)
- Sony Xperia X
- Sony Xperia X Compact
- Sony Xperia X Performance
- Sony Xperia XZ
- Sony Xperia Z4 Tablet
- Huawei Nexus 6P
- OnePlus 3 and 3T
- Xiaomi Redmi 4X
- Google Pixel 3a
- OnePlus Two
- F(x)tec Pro1 / Pro1 X
- Xiaomi Redmi Note 7
Pine64/PinePhone/PineTabについて
「Pine64」「PinePhone」「PineTab」向けのアップデートは、上記のデバイスとは別にアップデートが提供されます。また「PinePhone」「PineTab」向けの「Stableチャンネル」では、「OTA-15」の名称(ラベル)が付いたアップデートは提供されません。
新規にサポートされたデバイス
以下のデバイスが新たにサポートされ、これらのデバイスは「Stableチャンネル」からアップデートを受け取れるようになりました。チャンネルは「System Settings」 -> 「Updates」 -> 「Update Settings」 -> 「Channels」から確認及び設定可能です。
また「UBports Installer」もこれらのデバイスをサポートしました。
- Google Pixel 3a
- OnePlus Two
- F(x)tec Pro1 / Pro1 X
- Xiaomi Redmi Note 7
- Samsung Galaxy Note 4 (Sprint/T-Mobile/No Carrier)
Android 9デバイスのサポート改善
「Android 9」デバイスのサポートが改善されました。この取り組みは主に「Volla Phone」の発売に備えた取り組みですが、「Android 9」デバイスのサポート改善に繋がる取り組みです。
オーディオ再生の不具合修正
オーディオがスムーズに再生されるよう「Linux kernel」の設定が見直され、その修正が「Volla Phone」に反映されました。これによりオーディオ再生が頻繁に途切れたり、雑音が混ざる問題が解消されました。
APNを自動設定できない不具合
「oFono」でシステムがモバイルデータのAPN設定を自動設定できない不具合が修正されました。すでに「Volla Phone」でSIMを利用しておりAPNの自動設定を行いたい場合は、以下の操作を行います。
- SettingsのReset All APN Settings...ボタンを押す
- Cellular
- Carrier & APN
- APN
撮影した写真の回転
「Volla Phone」のフロントカメラで写真を撮った時に、画像が適切な向きに回転されるようになりました。USSDコードの送信
USSDコードは電話の利用料金の確認に使われたり、特定のキャリアが自身のサービスを提供する際に利用されます。このUSSDコードの送信に関する問題が修正されました。
Morph Browser
「Morph Browser」はデフォルトのウェブブラウザーです。新しいロゴ
「Morph Browser」のロゴが新しくなりました。タブ操作の改善
画面下部からスワイプアップし、タブを切り替えられるようになりました。また切り替え先タブのコンテンツのプレビューを表示できるようになりました。
タブのスワイプアウェイ操作にも対応しました。
ドメインの並び替え
「Domain Settings」では、最近利用したドメイン順でドメインが並び替えられるようになりました。JavaScriptからクリップボードへのアクセス
JavaScriptからクリップボードへアクセスできるようになりました。その他の改善
その他の改善です。MMSのエラー通知
Nuntium MMSによるメッセージの受信は少し不安定であり、メッセージの受信に失敗する場合があります。この課題を解決する取り組みが行われていますが、まずは問題の整理が必要になっています。
この一環としてNuntiumとメッセージサービス間でMMSの受信に問題が起きた場合、エラー情報を通知・提供する仕組みが実装されました。
Bluetoothデバイスから通話開始可能に
一部のカーシステムを含むBluetoothデバイスから通話を開始できるようになりました。ただし一部のデバイスでは。その後音声の再生に問題が発生する場合があります。
タイ語レイアウトの追加
仮想キーボードにタイ語レイアウトが追加されました。不在着信に相手の名前が表示されない不具合の修正
「Ubuntu Touch」の「arm64」ビルドで、不在着信に相手の名前ではなく電話番号が表示されてしまう不具合が修正されました。ダークテーマの改善
ダークテーマのデザインが改善されました。またこの取り組みは引き続き行われていきます。
変更点の詳細は
「Ubuntu Touch OTA-15」の詳細な変更点は、以下を参照してください。Ubuntu Touch OTA-15をインストールするには
「Ubuntu Touch OTA-15」をインストールする方法です。1.stableチャンネルでUbuntu Touchを利用している場合
現在「stable」チャンネルですでに「Ubuntu Touch」を利用している場合、「System Settings」の「Updates」画面から「Ubuntu Touch OTA-15」へアップデートできます。ただしアップデートの提供は、本日から来週にかけてランダムに提供されるため、デバイスによってアップデートを受け取れる時期が異なります。
これはアップデートに問題が見つかった際に、ユーザーへの影響を軽減するための措置です。
即座にアップデートを適用したい場合
即座にアップデートを適用したい場合、まずデバイスのADBアクセスを有効にします。次に「adb shell」上で以下のコマンドを実行します。
sudo system-image-cli -v -p 0 --progress dots
2.Ubuntu Touchを新規にインストールする場合
「Ubuntu Touch」を新規にインストールする場合、以下を参考にして「Ubuntu Touch OTA-15」をインストールしてください。不具合を見つけた時は
不具合を見つけた時は、まず以下のドキュメントに目を通し不具合の報告方法を確認してください。また同様の不具合がすでに報告されていないか、以下で確認してください。