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WSL その214 - Ubuntu on Windows Community Previewとは

Ubuntu on Windows Community Preview

「Ubuntu on Windows Community Preview」とは、新機能のテストとコミュニティーからフィードバックを得るために作られた特別な「WSL」向け「Ubuntu」です。


  • Announcing Ubuntu on Windows Community Preview

新機能とツールのテストを促進するため

「Ubuntu on Windows Community Preview」は新機能とツールのテストを促進するために提供されています。
これらの新機能やツールはテストを通じ、将来的に「WSL」で提供されている一般開発者向けの「Ubuntu」に搭載されます。

そのため日常的に「WSL」で利用する「Ubuntu」ではありません。
いち早く新機能を試したいユーザーやテストに参加したいユーザーが利用する「Ubuntu」になります。
ちなみに不具合等のフィードバックは、以下で受け付けています。

  • Ubuntu WSL Integration

Microsoft StoreではLTSリリースのUbuntuを提供

「Microsoft Store」向けに提供している「Ubuntu」は、LTSリリースの「Ubuntu」のみになります。
「Ubuntu」は半年に一度リリースされ、2年毎にLTS版をリリースしています。
「Ubuntu」のリリースサイクルは、以下を参照してください。

  • The Ubuntu lifecycle and release cadence

LTSリリースの「Ubuntu」は長期サポート版であり、幅広い開発者に推奨する「Ubuntu」です。
LTSリリースの「Ubuntu」のサポート期間は、「Ubuntu」がリリースされてから5年間の無償サポートと、さらに5年間追加可能な有償サポートが提供されています。
有償サポートは、以下を参照してください。

  • Extended Security Maintenance

一方で通常リリース版の「Ubuntu」は無償サポート期間が9ヶ月と短く、有償サポートも提供されていません。

「Ubuntu」や「Ubuntu」のバージョニングに不慣れなユーザーが混乱しないためにも、LTSリリースの「Ubuntu」のみが「Microsoft Store」向けに提供されています。

ところで、通常リリース版のUbuntuを利用したいユーザーは

上記でも紹介したように「Ubuntu」は半年に一度リリースされ、2年毎にLTS版をリリースしています。
「Microsoft Store」向けに提供している「Ubuntu」は、LTSリリースの「Ubuntu」のみになります。

「Ubuntu on Windows Community Preview」の話から逸れますが、「WSL」で通常リリース版の「Ubuntu」を利用したいユーザー向けにサイドローディングでインストールする「Ubuntu」のイメージが以下で提供されています。

  • Ubuntu Cloud Images

もしくは「Ubuntu」ユーザーが「Ubuntu」をアップグレードする時に利用する「do-release-upgrade」コマンドで既存の「Ubuntu」をアップグレードすることも可能です。

というわけで

「Ubuntu」では「WSL」上で動作する「Ubuntu」も公式にサポート対象となっており、「WSL」上の「Ubuntu」の使い勝手を改善・向上させるための取り組みが継続的に行われています。
「Windows」環境との統合強化や「Ubuntu」の初期設定を支援するツールの開発など、この取り組みを通じもっと便利な「WSL」上の「Ubuntu」をユーザーに提供できるようになるでしょう。

特徴と注意事項

というわけで「Ubuntu on Windows Community Preview」の特徴や注意事項を見てみましょう。

現在はUbuntu 20.10ベース

現在「Ubuntu on Windows Community Preview」は「Ubuntu 20.10」ベースで構築されています。
しかし「Ubuntu on Windows Community Preview」のベースとなる「Ubuntu」のバージョンは、安定版リリース前の開発版「Ubuntu」がベースになることもあります。

Microsoft Storeから検索できない

「Ubuntu on Windows Community Preview」は一般開発者向けの「Ubuntu」ではないため、「Microsoft Store」から「Ubuntu on Windows Community Preview」を検索しても見つかりません。
「Ubuntu on Windows Community Preview」をインストールする場合、以下のURL経由で「Ubuntu on Windows Community Preview」をインストールすることになります。

  • Ubuntu on Windows Community Preview

インストール後は「Microsoft Store」から管理可能です。

Ubuntu Cooker

「Ubuntu on Windows Community Preview」は新規に開発されたツールを用いて構築されています。
このツールは「Ubuntu Cooker」と呼ばれています。
「Ubuntu Cooker」のソースコードは以下で参照できます。

  • canonical / ubuntu-cooker

This is the automatic Ubuntu UWP build system that inspired by ubuntu-old-hashioned and ubuntu-bartender.

This allows autoamtic builds of Ubuntu UWP and it outputs local builds(.appxbundle) and upload-only packages(.appxupload).

構築された「Ubuntu on Windows Community Preview」は、「WSL DistroLauncher」を修正したものがベースになっています。

WSL OOBE

「WSL OOBE」は「subiquity」がベースになっています。
「subiquity」は「Ubuntu Server」で採用されている「Ubuntu Server」のインストーラーです。

  • CanonicalLtd / subiquity

テスト向けのパッケージがPPAから提供されることもある

テスト向けのパッケージが「PPA」から提供されることもあります。
これらのパッケージのテストを行うには「PPA」を追加し、事前にパッケージのインストールやアップデートを行っておく必要があります。

これらのパッケージの品質が確保され「Ubuntu」の公式リポジトリーに取り込まれた場合、「PPA」から提供されるパッケージのほうが古くなる可能性があります。
この場合これらのパッケージの最新バージョンを利用するために、「PPA」を手動で削除する必要があります。

頻繁にアップデートされる

「Ubuntu on Windows Community Preview」は「Microsoft Store」で提供される一般開発者向けの「Ubuntu」と異なり、頻繁にアップデートされます。
原則として「Microsoft Store」からインストールされた既存の「Ubuntu」環境に影響を与えることはありません。
最新のイメージは、バックグラウンドでダウンロードされローカルにキャッシュされます。
つまりそれだけネットワーク帯域を使用する機会が多く、従量課金の接続や帯域の細い接続には向いていません。

最新版を利用するにはリセットが必要

「Ubuntu on Windows Community Preview」の最新版を利用するには、「Ubuntu on Windows Community Preview」のリセットが必要になります。
「Ubuntu on Windows Community Preview」をリセットすると「Ubuntu on Windows Community Preview」環境内で作成・編集したすべてのファイルが削除されます。

リセット後キャッシュされた「Ubuntu on Windows Community Preview」のイメージが展開され環境が再構築されます。
この時リセット前とリセット後で「Ubuntu」のバージョンが異なる場合があります。

既存の環境を保存したい場合は「wsl.exe --export」の機能を利用して環境をエクスポートしてください。
「wsl.exe --export」の使い方は以下を参照してください。

  • Arguments for managing Windows Subsystem for Linux

リセットするには

「Ubuntu on Windows Community Preview」をリセットする方法です。

1.アプリと機能を開く

「設定」を起動し「アプリ」をクリックします。


2.アプリと機能

「アプリと機能」から「Ubuntu on Windows Community Preview」を検索します。
「Ubuntu on Windows Community Preview」を選択すると以下のように「詳細オプション」が表示されるので、「詳細オプション」をクリックします。


3.リセット

「リセット」ボタンをクリックします。


WSL OOBEによる初期設定の支援

「WSL OOBE」により「Ubuntu」インストール後に初期設定を行う画面が表示されます。
「subiquity」がベースになっていることもあり、「Ubuntu Server」ユーザーにとって馴染み深いデザインになっています。

複数の言語に対応

「Ubuntu on Windows Community Preview」を初めて起動した時に、初期設定を行う画面が表示されます。
この画面は複数の言語に対応しており、「Windows Terminal」から起動すれば日本語も選択可能です。


ユーザーアカウントの設定

ユーザーアカウントの設定画面です。


WSLの設定

主にWindows環境との連携機能に関する設定です。


ubuntuwslによる各種設定

「ubuntuwsl」は「WSL」上で動作する「Ubuntu」の設定を行うツールです。
各種設定の確認や設定をもっと簡単に行なえます。

  • Ubuntu WSL Integration


「ubuntuwsl」コマンドのヘルプは、以下のようになっています。

$ubuntuwsl --help
usage: ubuntuwsl [-h] [--version] [-y] {help,?,update,up,reset,rs,rm,show,cat,list,ls,visual,ui,tui,export,out,import,in,joke} ...

ubuntuwsl is a tool for help manage your settings for Ubuntu WSL.

optional arguments:
  -h, --help            show this help message and exit
  --version             show program's version number and exit
  -y, --yes             When passed, always assume yes.

commands:
  {help,?,update,up,reset,rs,rm,show,cat,list,ls,visual,ui,tui,export,out,import,in,joke}
    help (?)            Displays help about the specified command
    update (up)         Change the state of a specific setting
    reset (rs, rm)      Reset(remove) the value of a specific setting
    show (cat)          Show the specified stored configuration
    list (ls)           List all configuration settings from ubuntu-wsl.conf and wsl.conf.
    visual (ui, tui)    Display a friendly text-based user interface. (Experimental)
    export (out)        Export settings as a json string (Experimental)
    import (in)         Import settings from a json file (Experimental)

Note: "Super Experimental" means it is WIP and not working. "Experimental" means it is WIP but most of the part is working.

This cli has the ability to make a joke.

Ubuntu on Windows Community Previewをインストールするには

「Ubuntu on Windows Community Preview」をインストールする方法は、以下を参照してください。

  • Ubuntu on Windows Community Previewをインストール・アップグレードするには

WSL
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