Build 21286のWSLに関する変更点
2021年1月6日にリリースされた「Build 21286」の「WSL」に関する変更点の紹介です。リリースノート
変更点の詳細は、リリースノートを参照してください。WSLの改善
「WSL」の改善点です。1.作業ディレクトリーを指定可能に
「wsl.exe」コマンドから「--cd」オプションで作業ディレクトリー(カレントディレクトリー)を指定できるようになりました。例えば「/home」を指定する場合、以下のように記述します。
wsl --cd /home
2.スタートアップコマンド
「/etc/wsl.conf」にスタートアップコマンドを有効にするオプションが追加されました。[boot]
command=<string>
command=<string>
3.エラーコードのマッピング改善
「NTSTATUS」をLinuxのエラーコードにマッピングする処理が改善されました。4.マウントエラーの出力内容の改善
「wsl.exe --mount」実行時に出力されるエラー内容が改善されました。WSLとは
「WSL」は、「Windows」上でLinuxバイナリーを動作させるための仕組みです。「Windows」上で「Ubuntu」や「openSUSE」などLinux環境を構築し、「Windows」からLinuxの実行ファイルを利用することができます。
Ubuntuのインストール方法
「WSL」及び「Ubuntu 20.04 LTS」のインストール方法は、以下を参照してください。「Ubuntu 18.04 LTS」もインストール可能です。
Microsoft Store
その他「Microsoft Store」からインストール可能なLinuxディストリビューションは、以下のリンク先を参照してください。- Ubuntu 16.04 LTS
- Ubuntu 18.04 LTS
- Ubuntu 20.04 LTS
- openSUSE Leap 15.1
- SUSE Linux Enterprise Server 12 SP5
- SUSE Linux Enterprise Server 15 SP1
- Kali Linux
- Debian GNU/Linux
- Fedora Remix for WSL
- Pengwin
- Pengwin Enterprise
- Alpine WSL