Ubuntu Touch OTA-18のテスト呼びかけ
2021年7月7日、「Ubuntu Touch OTA-18」のテストが呼び掛けられています。Ubuntu Touch OTA-18のリリース日
「Ubuntu Touch OTA-18」は「Ubuntu Touch」の最新アップデートです。テストで特に問題が見つからなければ、2021年7月14日に「Ubuntu Touch OTA-18」がリリースされる予定です。
(日本時間では+1日程度見ておきましょう。)
機能の改善や改良が主な変更点
現在開発チームは「Ubuntu Touch」のベースOSを「Ubuntu 16.04 LTS」から「Ubuntu 20.04 LTS」へ移行させる作業に優先度を上げて取り組んでいます。そのため「Ubuntu 16.04 LTS」ベースの「Ubuntu Touch」ではリソースの消費を抑えるため、安定性向上に注力した取り組みが行われています。
言い換えれば大規模な新機能の実装等は行われず、機能の改善や改良が主な変更点になります。
Ubuntu Touch OTA-18の主な変更点
「Ubuntu Touch OTA-18」の主な変更点です。Messagesの改善
「Messages(メッセージアプリ)」に「Stickers」が追加され、画像を送信できるようになりました。また「history-service」では、メッセージの送信時刻をチェックし将来発生し得る移行時の問題を回避する修正も行われています。
「history-service」は、ユーザーのテキストメッセージを保持するサービスです。
Lomiri
「Lomiri」は「Ubuntu Touch」のシェル(システムUI)です。旧名は「Unity」です。
「Lomiri」の実装がスリム化され、パフォーマンスに影響を与えることなく壁紙を縮小表示できるようになりました。
例えば「BQ E4.5」デバイスでデフォルトの壁紙を利用している場合、「Ubuntu Touch OTA-17」と比較して約60MBものメモリー消費量を抑えることができます。
またこれによりすべてのデバイスでシステム全体の応答性が向上しています。
壁紙の縮小表示の改善によるメモリー使用量の削減量は、デバイスのディスプレイ解像度と壁紙の解像度に依存します。
今回「Media-hub」が書き直され、扱い易さと拡張性が向上しました。
しかし書き直されにより変更箇所が多岐にわたるため、ブラウザーやウェブアプリを除くアプリでオーディオや動画の再生に問題が見つかった場合は、不具合報告して欲しいとのことです。
「Morphブラウザー」の利便性が向上し、リンクを新規タブを開く時に新しいタブが元のタブの隣に開かれるようになりました。
またキーボードビューでは空の新規タブが自動的に開くようになりました。
戻る・進むボタンを長押しすることでスクロールされるローカルナビゲーション履歴も追加されました。
テスト項目は以下で参照できます。
「QA」に並んでいる項目は、まだテストが完了していない項目です。
「QA」に並んでいる項目のテストが求められています。
「Done」に並んでいる項目は、テストが完了し修正が確認された項目です。
「In progress」の項目は、まだ修正が完了していないか、修正が他に影響を与えるため修正作業中になっている項目です。
目標はすべての項目が「Done」に並ぶことです。
アップデート完了後デバイスを再起動すれば、「Ubuntu Touch OTA-18 RC版」になります。
すでに「rc」チャンネルを利用している場合は、アップデート後にデバイスを再起動するだけです。
「(2021-W27)」以降になっていればOKです。
つまり1つのモバイルデバイスで、モバイルのUXとデスクトップのUXを利用することができます。
「UBports Installer」は、「Windows」「macOS」「Linux」に対応しています。
「UBports Installer」の使い方は、以下の動画を参考にしてください。
「Lomiri」の実装がスリム化され、パフォーマンスに影響を与えることなく壁紙を縮小表示できるようになりました。
例えば「BQ E4.5」デバイスでデフォルトの壁紙を利用している場合、「Ubuntu Touch OTA-17」と比較して約60MBものメモリー消費量を抑えることができます。
またこれによりすべてのデバイスでシステム全体の応答性が向上しています。
壁紙の縮小表示の改善によるメモリー使用量の削減量は、デバイスのディスプレイ解像度と壁紙の解像度に依存します。
Media-hub
「Media-hub」はオーディオや動画の再生を処理するサービスで、デバイスのスクリーンがオフになっている時でもオーディオや動画の再生を可能にします。今回「Media-hub」が書き直され、扱い易さと拡張性が向上しました。
しかし書き直されにより変更箇所が多岐にわたるため、ブラウザーやウェブアプリを除くアプリでオーディオや動画の再生に問題が見つかった場合は、不具合報告して欲しいとのことです。
Morphブラウザー
「Morphブラウザー」はウェブブラウザーです。「Morphブラウザー」の利便性が向上し、リンクを新規タブを開く時に新しいタブが元のタブの隣に開かれるようになりました。
またキーボードビューでは空の新規タブが自動的に開くようになりました。
戻る・進むボタンを長押しすることでスクロールされるローカルナビゲーション履歴も追加されました。
タイマーとアラーム
タイマーとアラームの使い勝手が向上し、アラームを見逃してもスヌーズできるようになりました。テストの協力を
前回のリリースである「Ubuntu Touch OTA-17」を上回る品質を提供するため、ユーザーによるテストの協力が必要です。テスト項目は以下で参照できます。
「QA」に並んでいる項目は、まだテストが完了していない項目です。
「QA」に並んでいる項目のテストが求められています。
「Done」に並んでいる項目は、テストが完了し修正が確認された項目です。
「In progress」の項目は、まだ修正が完了していないか、修正が他に影響を与えるため修正作業中になっている項目です。
目標はすべての項目が「Done」に並ぶことです。
テスト報告に含めて欲しい内容
テスト報告では、以下の内容を含めてください。- テストに使用したデバイス
- テスト結果(問題が修正されているかどうか)
- 修正や変更によりリグレッションが起きていないか(副作用がないか)
テストするには
テストを行うには、「Ubuntu Touch OTA-18 RC版」をインストールする必要があります。- 「System Settings -> Updates」もしくは「OpenStore」の「My Apps」 からすべてのアプリをアップデートする
- 「System Settings -> Updates -> Update Settings -> Release Channel」の画面を表示する
- 「Release Candidate(rc)」を選択する
- 「Updates」画面に戻り、アップデートをインストールする
アップデート完了後デバイスを再起動すれば、「Ubuntu Touch OTA-18 RC版」になります。
すでに「rc」チャンネルを利用している場合は、アップデート後にデバイスを再起動するだけです。
テストに関する質問
テストに関する質問は、以下で受け付けています。OSのバージョンを確認するには
OSのバージョンを確認するには、以下の手順で「OS」画面を開きます。- System Settings -> About -> OS
「(2021-W27)」以降になっていればOKです。
Ubuntu Touchとは
「Ubuntu Touch」は、スマートフォンやタブレットなどモバイルデバイス向けのOSであり、ユーザーのプライバシーと自由を尊重するOSです。UbuntuベースのOS
「Ubuntu Touch」は「Ubuntu」ベースで開発されているOSであり、開発は「UBports」コミュニティーにより行われています。モバイルのUXとデスクトップのUX
外部ディスプレイとキーボード、そしてマウスをモバイルデバイスに接続すれば、UIがデスクトップ向けのUIに変化し、デスクトップとして活用することもできます。つまり1つのモバイルデバイスで、モバイルのUXとデスクトップのUXを利用することができます。
Ubuntu Touchがサポートしているデバイス
「Ubuntu Touch」がサポートしているデバイスや、各デバイスで利用可能な機能及び制限は、以下を参照してください。Ubuntu Touchインストーラー
「Ubuntu Touch」は「UBports Installer」を利用してインストールします。「UBports Installer」は、「Windows」「macOS」「Linux」に対応しています。
「UBports Installer」の使い方は、以下の動画を参考にしてください。