Linux Mint 20.3 Cinnamon Editionの新機能と変更点
リリースノートから「Linux Mint 20.3 Cinnamon Edition」の新機能と変更点を紹介します。Linux Mint 20.3全般の新機能と変更点について
ここでは「Linux Mint 20.3 Cinnamon Edition」固有の新機能と変更点を紹介します。リリース情報や他のEditionと共通する新機能と変更点は、以下を参照してください。
カレンダーアプレット
カレンダーアプレットは、複数カレンダーのイベントに対応しました。カレンダーで作成したイベントは、以下のようにカレンダーアプレット内に表示されます。
アプレット内に表示されるイベントはそのイベントが属するカレンダーと同じ色で表現されるため、複数のカレンダーを簡単に追跡できるようになります。
他のアプリとの連携
カレンダーアプレットは「evolution-data-server」と同期する機能を持ち、多くのオンラインカレンダーやアプリとイベントを共有できます。例えば「GNOMEカレンダー」を使えば、カレンダーアプレットは「GNOMEカレンダー」とイベントを共有できます。
また「オンラインアカウント」を通じて「Googleカレンダー」とイベントを共有することも可能です。
「Thunderbird」でも「evolution-data-server」と連携するアドオンを追加すれば、イベントを共有できます。
Nemo
「Nemo」はファイルマネージャーです。「Nemo」に関する変更点です。
同名ファイルの自動リネーム
ファイルの移動やコピー時、その移動先に同名のファイルがすでに存在する場合、自動的にファイル名を変更して移動先に移動するオプションが追加されました。クリップボードの維持
「Nemo」のプロセスが終了してもクリップボードの中身が消去されないようになりました。m4aとmp4オーディオファイル
「nemo-media-columns」では、m4aとmp4オーディオファイルのコンポーザーと説明を表示する列が表示されるようになりました。UriSchemeのサポート
「nemo-actions」で「UriScheme」がサポートされました。xls2csv
「xls2csv」に関する問題が修正されました。アプレットの改善
- Workspace Switcherアプレットに、スクロールを無効化するオプションが追加されました。
- Notificationアプレットに、カウンターを非表示にするオプションが追加されました。
- Window listアプレットに、ラベルを削除するオプションが追加されました。
- grouped-window-listアプレットでvirtualboxのように一部のアプリのアイコンに関する不具合が修正されました。
- サウンドアプレットがbase64 URIアルバムアートに対応しました。
- メニューアプレットはすべてのアプリケーションでアイコンを表示するようになりました。
その他の改善
- 「NVIDIA Optimus」では、デスクトップエントリーファイルの「PrefersNonDefaultGPU」フィールドに対応しました。
- settings daemonでトラックボールがサポートされました。
- 「Alt + Super + S」キーでスクリーンリーダーが有効になるようになりました。
- ハードウェアがサポートしている場合、3倍の分数スケーリングが利用できるようになりました。